人気のクロカンSUV「ディフェンダー」と共鳴するアウトドアブランドって? コラボの理由を探る
●東京アウトドアショーで展示されていたモデルは?
ディフェンダーはその歴史を遡るだけで相当な容量を必要とします。 1948年の発表されたランドローバー・シリーズ1から始まり、以降脈々と受け継がれてきた4輪駆動性能を培い、その堅牢性と走破性に抜群の評価を受けてきました。 【画像】「えっ…」これがディフェンダーのキャンプスタイルです(27枚) 2019年に大幅な基本設計の変更を行い現行モデルに移行しました。その走破性などは継承しつつ、よりラグジュアリーな世界観も示しています。
ボディサイズはディフェンダー90、ディフェンダー110、そして今回展示されているディフェンダー130と3種類あります。 この数字は当初はホイールベースの長さをインチで表していましたが、現在の車両のホイールベースはこの数字より長くなっているため、ボディサイズを表す名称として使われています。 今回東京アウトドアショーに展示されたモデルはディフェンダー130のOUTBOUNDになります。 ディフェンダー130は全長5,275mm×全幅1,995mm×全高1,970mmというボディサイズに、3列シート7人または8人乗り仕様というのが基本ですが、このOUTBOUNDモデルは2列シート5人乗りとなり、メーカー測定値によると1,094Lもの広大なラゲッジがあるモデルになります。 本来3列目がある部分の窓ガラスをシグネチャーパネルで覆い精悍なスタイリングを作り上げ、オプションのエクスプローラーパックを装備し、右側にはエクステリアサイドマウントギアキャリア、左側にはディプロイアブルルーフラダー、キャリアやシュノーケルを装備した本格オフローダーの様子を見せています。 コラボレーションしたのは「MOSS(モス)テント」。創業者のCHARLES WILLIAM MOSSは1949年アメリカのフォード自動車に入社。イラストレーターとして活躍し、1954年には世界初となるドーム型テントを製作し、同時期にタープなども考案していました。 その後1975年にMOSS TENT WORKS INC.を設立し、1982年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)に”STAR GAZER II”がキャンプ用品としては唯一永久展示されます。テントが芸術品として認められるメーカーになった証です。 世界初のドーム型テントを発表した時、アメリカではステーションワゴンブームが起きており、オートキャンプが拡大していて、ドーム型テントやタープの影響もありキャンパー人口が多く増えた一因とも言われています。 そんな歴史と伝統を持つ両社がコラボレーションしたのが、今回のディフェンダーブースです。 ディフェンダー130 OUTBOUNDやMOSSのテント群、そしてトレーラーハウスというスタイリングは両社の伝統と革新、そしてラグジュアリーな世界を見せていました。
雪岡直樹