プロでも観たかった…“甲子園のスター”だった天才打者(2)“最強キャッチャー”もドラフト指名漏れで
第106回全国高等学校野球選手権大会は、京都国際(京都)の初優勝で幕を閉じた。今夏も、数多くの高校球児が聖地で躍動。中には、一躍プロ注目選手に名を上げた逸材も現れた。一方で、過去には夏の甲子園で華々しい活躍を見せるも、プロの世界に進まなかった選手も少なくない。ここでは、プロ入りしなかった天才打者を紹介したい。
鮫島哲新(鹿児島工)
2006年夏の甲子園で初出場ながら、ベスト4に進出する快進撃を見せた鹿児島工。“鹿工旋風”の立役者となったのが、主将兼「4番・捕手」とチームの大黒柱を担った鮫島哲新だ。 エース・榎下陽大(元日本ハム)とのバッテリーで鹿児島工を初の甲子園出場に導いた鮫島。 聖地では初戦で高知商に逆転勝ちを収めて勢いに乗ると、準々決勝・福知山成美戦では延長10回にバックスクリーンへ決勝本塁打を放ち、4強入りに貢献。 最後は斎藤佑樹(元日本ハム)を擁する早稲田実に敗れたが、聖地で強烈なインパクトを残した。 高校卒業後は中央大に進学し、1年春からリーグ戦に出場するなど、早くから主力選手として活躍。4年時にはドラフト指名が期待されるも、吉報は届かず。プロの世界に進むことはできなかったが、大学卒業後は新日鉄住金鹿島で活躍を続けた。
ベースボールチャンネル編集部