「全てが見えてる!」新人王・上野裕寿四段、相手リーダー永瀬拓矢九段にキレッキレ快勝 ファンも驚がく「これは強い」/将棋・ABEMAトーナメント2024
両軍控室も思わず笑うしかないほどの快勝だった。将棋界の早指し団体戦「ABEMAトーナメント2024」本戦トーナメント決勝、チーム永瀬 対 チーム稲葉の模様が9月14日に放送された。第6局では、チーム稲葉の上野裕寿四段(21)が相手リーダーの永瀬拓矢九段(32)を撃破。ファンからも「これは強い」「かっこいいぞー上野君」と多くの絶賛のコメントが殺到していた。 【映像】両軍控室のリアクション チーム稲葉の3勝2敗で迎えた第6局。上野四段にとっては個人1勝1敗で迎えたラスト3度目の登場、さらには決勝戦とあり泣いても笑っても本局が今期の登板となる。絶対に勝利する、という強い気持ちを持って敵将・永瀬九段との対戦に向かった。 対局は一手損角換わりの出だしから攻め合いに発展。中盤では永瀬九段がペースを握ったものの、有利な局面で受けに回ったことが裏目に出たか、上野四段が逆襲に成功した。持ち時間のない中での終盤戦となったが、上野四段がうまく入玉に持ち込み押し切って勝利。優勝に王手をかける大きな一勝を持ち帰った。 タイトル5期のトップ棋士を相手に快勝を飾った上野四段に、チーム稲葉の控室は歓喜。稲葉陽八段(36)が「素晴らしいねえ~」、藤本渚五段(19)も「キレッキレでしたね。全てが見えてる!強すぎる…」と2人そろって絶賛の声を上げていた。一方、チーム永瀬の控室でも森内俊之九段(53)、増田康宏八段(26)も「しょうがないですね…」と笑うしかないほどの勝ちっぷりだったようだ。 相手リーダーを封じ込める快勝に、ファンも驚がく。「上野やべー奴だ……」「うえのきゅーーーん」「心臓強い勝ち方」「稲葉さん嬉しそう」「これは強い」「これはすごいぞ」「大熱戦」「かっこいいぞー上野君」「藤井のような寄せ」「うれしいだろうな」「自信がつくね」と多くのコメントが押し寄せていた。 ◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。 (ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部