石川県内、警報級大雪恐れ 県境の国道359号、9日夕以降通行止め
上空に強い寒気が流入した8日の石川県内は各地で雪が降り、雷も伴う荒れ模様となった。金沢地方気象台は10日にかけて警報級の大雪となる恐れもあるとして交通障害への警戒を求めている。 降りやまない雪の中、能登半島地震の被災地では壊れた家屋の解体が急ピッチで進められた。輪島市鳳至町での作業を午前中で切り上げた工事関係者は「大雪予報が出ており、これ以上続けると二次災害が起きかねない」と話した。 県内では風も強まり、気象庁は一時、竜巻注意情報を出して注意を呼び掛けた。8日午後には、金沢市と野々市市の約410戸で雷を原因とする停電が発生。輪島市でも計約400戸が停電した。 金沢地方気象台によると、9日午後6時までの24時間に予想される降雪量は多い所で加賀の平地10センチ、山地50センチ、能登の平地15センチ、山地25センチ。その後の24時間は、加賀の平地20センチ、山地70センチ、能登の平地30センチ、山地40センチとなっている。 風も強まる見込みで、9日に予想される最大瞬間風速は加賀、能登ともに陸上で30メートル、海上で35メートル。 大雪が予想されることから、石川、富山両県は、国道359号の県境区間に当たる金沢市宮野町―小矢部市五郎丸間(約9・9キロ)を9日夕以降に通行止めにすると発表。のと里山海道徳田大津インターチェンジ(IC)-穴水IC間も集中除雪のための予防的通行止めが実施される可能性がある。 JR西日本金沢支社は、9日昼すぎから夕方にかけて、強風の影響で七尾線の列車に遅れや運休が生じることがあるとしている。