神々しいほどの美しさ ブレゲ「マリーン」新作は厚さ12mmにも満たないケースに超絶技巧を詰め込んだ逸品です
●時を超えて輝くブレゲの栄誉を体現したマリーンコレクション
1775年の創業以来、時計製造の歴史において数々の革新をもたらしてきたブレゲ。 革新的な技術の発明に関する逸話は枚挙にいとまがないが、中でも1815年、創業者アブラアン-ルイ・ブレゲがフランス国王ルイ18世より、栄えある“オルロジェ・ドゥ・ラ・マリーン(王国海軍時計師)”の称号を授与されたことは大きな事件のひとつ。 【画像】これぞ腕時計の真髄ともいうべきブレゲ「マリーン」の最新作を画像で見る(10枚) 国防上の重要課題を担う王国海軍御用達のマリンクロノメーター(航海用精密時計)製造者に任命されるということは、時計師とっては最高の栄誉。40年に渡り培ってきた科学的知識を駆使して作りあげた高精度のマリンクロノメーターは、ブレゲの偉大な遺産のひとつとなっています。
そうした歴史的な栄誉にちなんで誕生したのがこのマリーンコレクション。 1990年に誕生した初代モデルは海洋をテーマにしたデザインに防水技術を融合させたドレッシーなタイムピースでしたが、30年あまりの時を経た現在は、手彫りギヨシェのウェーブ模様や海洋信号旗をモチーフにしたインデックスなど、海に関わる素材をモダンなスタイルに昇華させたディテールが特徴。 多彩なバリエーションを展開しますが、中でも卓越した技術が光るコンプリケーションウォッチとして知られているのが今回ご紹介する「マリーン トゥールビヨン エクアシオン マルシャント 5887」。 トゥールビヨンやパーペチュアルカレンダーなど多彩な複雑機構を、厚さ12mmにも満たない小さなケースに凝縮した、実にブレゲらしい超絶技巧のタイムピースです。
●プラチナの輝きとダークなアンスラサイトが現代にふさわしい洗練を醸し出す
これまで「マリーン トゥールビヨン エクアシオン マルシャント 5887」の名で登場したモデルには、プラチナ×ブルーダイヤルモデルとローズゴールド×シルバーダイヤルモデル(共に2017年発表)、それにローズゴールド×ブラウンダイヤルモデル(2020年発表)がありましたが、2024年新たに発表されたモデルはこれらとは異なる独自の魅力を備えています。