新山口の課題など意見交換 山口商議所「若者が考えるまちづくり」【山口】
山口商工会議所主催の「新山口の可能性を探る、若者が考えるまちづくり」は26日、小郡黄金町の山口グランドホテルで開かれ、来場者100人が講演会とパネルディスカッションを通じてまちづくり、にぎわいづくりについて考えた。 デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーの財間俊治マネージングディレクターが、新山口地域の可能性について講演。シナリオプランニングという考え方を紹介して、地域の未来を考える際に「未来」を「将来」に置き換えると自分の関心事として捉えられると説明した。 パネルディスカッションでは、小郡中3年の鈴木結心さん、山口鴻城高3年の國森朱恩さん、YIC情報ビジネス専門学校の藤井琢也さん、吉南青年会議所の冨田剛史直前理事長がパネリストとなり、新山口地域のまちづくりについて意見を交わした。 今のJR新山口駅南口のイメージを問われると、冨田さんと藤井さんは「会社が多い」、鈴木さんと國森さんは「塾や商業施設が充実」と答え、世代間での見え方に違いがあった。交通の利便性が高く、転入がある一方で若者の流出も課題となっていることについて「若者が行きたくなる映画館などの娯楽施設がない」「飲食店も居酒屋が多い印象」と意見を出し合った。藤井さんは学生会による学校外でのイベント、冨田さんも青年会議所が行う祭りの活用を提案するなど、活発に議論した。 財間さんが「イベントなど大人が用意するものを企画の段階から若い人にも参加してもらって、答えのないことを世代の違う人同士で共有することが大切」と締めくくった。