ゴルフ場には「歩行禁止エリア」が意外と多い!? 忘れがちな“歩行マナー”と歩かないための注意点とは?
18ホールを歩きでプレーすると最短距離を取りたくなる
スタート前にキャディーさんからお願いされたので、当然のことながら、筆者を含む同伴者全員がシニアティーなどを迂回しながら歩きます。そのゴルフ場は乗用カートの用意はあるものの、高齢者や特別な事情があるプレーヤーしか利用できないので、基本的に18ホール歩きプレーです。 キャディーさんが操作する手押しカートとボールの間を行ったり来たりしながらクラブを取り替え、ショットを打ち進めていきます。前半9ホールは4人とも元気よく歩き、「ひさしぶりの歩きプレーは気持ちいいね」「いい運動になるね」などといいながらハーフタイムにランチを食べました。 しかし後半に入ると次第に疲れが出てきます。昨今はほとんどのラウンドが乗用カートを利用したプレーですから、18ホールを歩き続ける脚力がありません。 そうすると人間は歩く歩数をできるだけ少なくしたいという意識が働くようで、気づいたら同伴者の1人がシニアティーの上を何気なく歩いています。「ティーイングエリアの上を歩いちゃダメだよ」と指摘すると、「あっ、そうだった。足が疲れてきたからボーッとしていたよ」としきりに恐縮していました。 キャディーさんの表情を見ると、「みなさんがお気づきになっているなら、私のほうからはあえて指摘はしません」といった様子でした。おそらく“18ホール歩きプレーあるある”なのでしょう。 マナーを知っていても、疲れてくるとマナー違反をしてしまうケースがあることを思い知らされた1日でした。
保井友秀