香取慎吾、11年ぶりにフジテレビ系連ドラ主演 2025年1月期木曜劇場で“日本一の最低男”に
香取慎吾が11年ぶりにフジテレビ系連続ドラマ主演を務める『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』が、2025年1月期の木曜劇場枠で放送されることが決定した。 【写真】2024年夏放送の『ほん怖』に出演した香取慎吾 本作は、今の時代ならではの社会的テーマも毎話盛り込みながら、“日本一の最低男”が、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿を描く完全オリジナル作品だ。 香取がフジテレビの連続ドラマで主演を務めるのは、2014年4月期放送の『SMOKING GUN~決定的証拠~』以来、およそ11年ぶり。『人にやさしく』(2002年)、『西遊記』(2006年)、『薔薇のない花屋』(2008年)と、長年にわたって数多くのフジテレビ連続ドラマに出演してきた香取だが、近年も、映画『凪待ち』(2019年)、映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』(2022年)、連続ドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(2021年/テレビ東京)、スペシャルドラマ『倫敦ノ山本五十六』(2021年/NHK総合)、『誰かが、見ている』(2020年/Prime Cideo)、舞台『テラヤマ・キャバレー』(2024年)、そして、フジテレビのオムニバスドラマ『ほんとにあった怖い話 25周年スペシャル』(2024年)の1編『視える!?』など、数々の話題作で主演を務めている。 そんな香取が本作で演じるのは、主人公の大森一平。テレビ局の報道マンとして家族のケアを全くしない仕事人間だったが、その昭和的な価値観のせいで不祥事を起こし、追われるように退社。今は大嫌いだった父親の残した実家に引っ越し、フリージャーナリストを名乗るも仕事はなく、無職同様のさえない生活を送っている。そんなある日、一平は亡き妹の夫で、残された子ども2人をシングルファーザーとして育てている小原正助に声を掛け、実家で一緒に暮らし始める。家族や子どもが大嫌いなはずなのに、正助とともに家事育児に精を出す一平。だが、その意外な行動の裏には、ある“最低”な目的があった。社会的に再起して世間を見返してやろうと、政治家になることを決意した一平は、来たるべき区議会議員選挙で、生活者目線を持っていることをアピールできるように、正助とその子ども2人との共同生活を始めたのだ。いわば、自身の選挙でのイメージアップのために“ホームドラマ”を演じているに過ぎなかったのである。 しかし一平は、シングルファーザーの正助やその子どもたち、さらには子育てを通じて出会った人々と触れ合う中で、家族や社会の問題など、日常におけるさまざまな課題に真摯に向き合うようになり、人生観も徐々に変化し始める。これまで家族を避けて生きてきた一平は、次第に本当の父親のような存在となり、“ニセモノ”の家族が、いつしか“ホンモノ”の家族になっていく……。そして一平は、日常の問題を解決するため、家族や周囲の応援も受けながら、選挙に立候補することに。果たして、“日本一の最低男”の一平は、家族を、社会を、そして日本を変えることができるのか。 満を持して挑む本作について、香取は「テレビドラマの華やかな世界にまた足を踏み入れられるという喜びと、しばらく離れていたからこそ感じるプレッシャーと、その両方を味わっているところです」と胸の内を語っている。 本作の脚本家チームには、映画『ハケンアニメ!』(2022年)で日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した政池洋佑、『舟を編む~私、辞書をつくります~』(2024年/NHK BSプレミアム)の蛭田直美、『あなたがしてくれなくても』(2023年/フジテレビ系)のおかざきさとこ、『ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~』(2023年/日本テレビ系)の三浦駿斗が参加。演出は、香取主演ドラマ『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』や『ザ・クイズショウ』(2008年/日本テレビ系)などを手がけた及川拓郎らが務める。 このクリエイターたちをまとめ、指揮を執るのは、フジテレビドラマ制作部の北野拓。NHKの報道記者出身で、2024年のギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞した『フェンス』(2023年/WOWOW)や、『フェイクニュース あるいはどこか遠くの戦争の話』(2018年/NHK総合)など、社会派ドラマを数多く手がけてきた北野は本作について、「香取さん演じる日本一の最低男・大森一平が、家族やその周りの人々が直面する課題とどう向き合っていくのか、その先にある社会をどのように変えていくのか、毎週、見逃さずにぜひ最後まで見ていただけたらと思います」とコメントを寄せている。 香取慎吾(大森一平役)コメント およそ11年ぶりのフジテレビ系連続ドラマ主演作について 今から7、8年前、フジテレビでずっとレギュラー出演させていただいていた番組が終わることになって、その最終回の収録が終わったとき、レインボーブリッジを渡って帰ったんですね。それ以来、あの橋を渡ってお台場に来ることは、ほとんどなくなって。でも、それだけの長い年月を経たことによって、テレビって、すごくすてきで華やかで、でもその分、テレビを作ることはすごく大変なことなんだ、ということに気づくことができたんですよね。しばらくテレビの世界から離れていたからこそ、逆にテレビのことがよくわかるようになった。だから今は、そんな華やかな世界にまた足を踏み入れられるという喜びと、離れていたからこそ感じるプレッシャーと、その両方を味わっているところです。考えてみると、テレビの仕事の中で…というか、すべての活動の中で、連続ドラマがいちばん大変じゃないかと思うんですよ。映画とか舞台とか、音楽とか、僕は絵の個展なんかもやってますけど、そういった活動と比べても、やっぱり連ドラがいちばん大変なんじゃないかな。…そういう話を、草彅(剛)とも最近よくしてるんですけど(笑)。 今作のオファーを受けたときの心境について まずはとにかく、びっくりしましたね。でも、すぐに“挑んでみたい”っていう気持ちに変わりました。まぁ、挑むといっても、“楽しみながら演じる”という姿勢は忘れずに、スタッフやキャストの皆さんと一緒に、良いお仕事をしたいなと思ってます。テレビの前の皆さんに“面白かった”って心から言ってもらえるようなドラマになったらいいなと。…僕、すごくちゃんとしたこと言ってますよね(笑)? 今作のあらすじ、プロットの印象 夢の世界とか、現実とはかけ離れた世界を描いてみせることも、テレビドラマの大切な役割ではあるんですけど、今回のドラマでは、もっと身近なこと、人々の生活の中に垣間見えるようなことも描かれていくことになると思うんです。だから、そういう何気ない事柄が、現実の社会を生きている皆さんにとっての“明日を生きるヒント”になったらいいなって。今は、“素直に前を向いて生きてますか?”って聞かれても、誰も胸を張って答えられないような、そんな時代だと思うので。…いやいや、本当にちゃんとしたコメントだなぁ(笑)。 大森一平の印象と演じるにあたっての意気込み 一平は、いわゆる“最低男”なんですけど、実際の慎吾ちゃんはとってもいい人なので(笑)、本物の“最低男”になれるように頑張りたいと思います!“今度の慎吾ちゃんは最低だね”って言われたら、こっちの勝ちかなと(笑)。とはいえ、そんな最低な男が、そこからどうやって成長していくのかも、もちろん見届けていただきたいです。いったい彼が、どういうときに何を思い、どんな気づきを得るのか。そのあたりを、監督以下、スタッフの皆さんと話し合いながら探っていきたいと思っています。 一平に共感する部分 政治家の仕事って、僕の仕事とは全く違うけど、考えてみると、けっこう近いところもあるような気がするんです。僕は普段、自分の思いを、歌を歌ったりすることで発信しています。それに共感してくれる人たちがいて、その人たちがたくさん集まってくれて…、ということを仕事としてやっているわけですよね。政治家が、有権者に“世の中を変えたい”という志や思いを伝えて、それを実行していこうとする気持ちと、何となく似ているような気もします。とは言ってもやっぱり、毎日ニュースを見ながら“もっとちゃんとやれる人はいないのか?”なんて言ってる僕みたいな人間と、本気で選挙に出ようと考えている人たちとでは、大きな隔たりがあるのは間違いないですね。自分自身が世の中を変えるんだと決意して、選挙という最初の一歩を踏み出すのは、本当に大変なことだと思うから。だからこの先、一平が選挙に出ようと決めたときに、どんな大きな一歩を踏み出すことになるのか、今から楽しみですね。きっと僕の演じる一平は、最初は軽く考えてるはずだから(笑)。 視聴者へのメッセージ 香取慎吾、久々にフジテレビの連続ドラマに登場します! 最近は、各局でたくさんのドラマが放送されていて、選ぶのが大変だと思うんですけど、来年の1月はぜひ、慎吾ちゃんを選んでください(笑)! 北野拓(プロデュース)コメント 日常生活にあふれるさまざまな問題は、政治とは切り離せずにつながっている。一見、解決が難しそうに見えても、目の前の小さなことからであれば、より良い方向に世の中を変えていくことができる――。 そうした希望を今の時代に届けたいと思い、選挙×家族という異色のジャンルを掛け算して、日本一の最低男が家族を、社会を、日本を変えていこうとする物語を作ろうと考えました。 この壮大なチャレンジに主演として香取慎吾さんを迎えることができたのは、この上ない喜びです。香取さん演じる日本一の最低男・大森一平が、家族やその周りの人々が直面する課題とどう向き合っていくのか、その先にある社会をどのように変えていくのか、毎週、見逃さずにぜひ最後まで見ていただけたらと思います。 誰もが未来に不安を抱えて生きている今だからこそ、毎週、笑って泣けて、明日への活力になるドラマを、香取さんをはじめとするキャストとスタッフとともに一丸となって届けたいと思います。ぜひご期待ください!
リアルサウンド編集部