マッサージではほぐせない深層筋(インナーマッスル)へのアプローチは鍼治療がいいってホント?
鍼治療(施術)の流れや費用が知りたい
編集部: 鍼はどんな人でも受けられるのですか? 佐治先生: 基本的にはどんな人でも受けられますが、妊娠している人や妊娠の可能性がある人は、可能な限り申し出てください。また、体に鍼を刺しますので、いわゆる「血液サラサラ」の薬を飲んでいる人や感染症に感染しやすい人なども同様です。 編集部: それはなぜですか? 佐治先生: 鍼を刺した際に、わずかに出血することがあり、血が固まりにくくなるお薬を飲んでいる人の場合は、そうでない人と比べて血が止まりにくい可能性があるからです。また、なんらかの原因で感染しやすくなっている人は、鍼を刺した部分から、細菌やウイルスが入った場合のリスクを考慮する必要があるからです。しかし、これらに当てはまる方でも鍼を受けることはできますので安心してください。 編集部: 施術にかかる時間や費用も教えてください。 佐治先生: 院によって隔たりがありますが、参考までに当院では例えば保険を適用した通常施術ですと、初診で5000円(それ以降は4000円前後)になります。施術時間は基本的に50分程度ですが、初診の場合はカウンセリングや検査、施術計画の作成などがありますので、プラス20分くらいお時間をいただいています。美容鍼では鍼の本数が多くなることもあり、費用がもう少しかかる場合があります。 編集部: 最後に、Medical DOC読者へのメッセージがあればお願いします。 佐治先生: 現代は、「体が凝っている」方がとても多いのですが、マッサージだけではなかなかスッキリしないと感じている方も多くいらっしゃるようです。全ての動作に重要な支持筋肉である「インナーマッスル」の凝りを効果的にほぐすのは、やはり鍼がおすすめだと思います。「鍼に興味はあるけど、なんとなく怖い」「痛そうで不安」という方は、あまり痛みが出ないように施術することも可能ですので、身体や心の不調を感じている方は、ぜひお近くの鍼灸院や治療院に相談してみてください。