【連載コラム】第49回:データサイトの成績予想で見る今季のタイトル争い 大谷はトップに1本差の39本塁打
1月が終わって2月に突入しようとしています。今年のMLBは日本時間2月10日にドジャースのバッテリー組(投手と捕手)が全30球団の先陣を切ってキャンプインし、同23日にオープン戦が開幕。同3月20日にドジャース対パドレスの開幕戦が韓国・ソウルで行われ、同29日にはアメリカ本土でもレギュラーシーズンの戦いが始まります。 【動画】大谷翔平がBBWAA(全米野球記者協会)MVP受賞!流暢な英語のスピーチを披露! 昨季は大谷翔平が44本塁打を放ち、アジア出身選手として初めて本塁打王のタイトルを獲得しました。その大谷は今オフ、リーグをまたいでエンゼルスからドジャースへ移籍。タイトル争いにも大きな影響を与えることは間違いないでしょう。ここではデータサイト「ファングラフス」による今季の成績予想(Depth Charts版)を使用し、主要タイトル争いを展望していこうと思います。 まずは本塁打王争いから。ア・リーグはアーロン・ジャッジ(ヤンキース)がメジャートップの46本塁打と予想されており、ヨーダン・アルバレス(アストロズ)が38本、フアン・ソト(ヤンキース)が36本で続きます。一方のナ・リーグは、ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、マット・オルソン(ブレーブス)、ピート・アロンソ(メッツ)、カイル・シュワーバー(フィリーズ)の4人がいずれも40本塁打との予想。大谷が39本、フェルナンド・タティスJr.(パドレス)が38本で続いており、大谷はリーグをまたいで2年連続の本塁打王に輝くチャンスが十分にありそうです。 打率は3割を超えると予想されているのは3人だけ。ルイス・アライズ(マーリンズ)が.317、アクーニャJr.が.311、フレディ・フリーマン(ドジャース)が.301といずれもナ・リーグの選手です。ア・リーグはアルバレスが.299でトップ。コリー・シーガー(レンジャーズ)が.294で2位となり、吉田正尚(レッドソックス)は.293で3位につけています。メジャー2年目を迎える吉田には首位打者のタイトルを獲得するチャンスがあるかもしれません。 打点王争いはア・リーグがジャッジの116打点、ナ・リーグはマット・オルソン(ブレーブス)の118打点がトップ。大谷は116打点で2位との予想が出ています。盗塁王争いはア・リーグがエステウリー・ルイーズ(アスレチックス)の51盗塁、ナ・リーグはアクーニャJr.の53盗塁がトップ。アクーニャJr.は40本塁打&70盗塁を達成した昨季に続いて、今季は40本塁打&50盗塁を達成するという予想になっています。 投手成績に目を移すと、最多勝争いはア・リーグがフランバー・バルデス(アストロズ)の14勝、ナ・リーグはスペンサー・ストライダー(ブレーブス)の15勝がトップ。山本由伸(ドジャース)はマックス・フリード(ブレーブス)と並んでリーグ2位タイの14勝を挙げると予想されています。 奪三振は200個以上と予想されている投手が11人。このなかには212奪三振の千賀滉大(メッツ)も含まれています。ア・リーグはゲリット・コール(ヤンキース)が222奪三振、ナ・リーグはストライダーが256奪三振でトップという予想。山本は193奪三振と予想されています。 防御率はア・リーグがバルデスの3.37、ナ・リーグはストライダーの3.23がトップと辛めの予想。ストライダーは勝利・奪三振・防御率の投手三冠ということになります。 セーブ王争いは、ア・リーグはエマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)が33セーブでトップ。ナ・リーグはエドウィン・ディアス(メッツ)とカミロ・ドバル(ジャイアンツ)が35セーブで並んでいます。