物流業界とは?物流企業のビジネスモデル、職種・仕事のやりがい、現状・課題・今後の展望まで解説【志望動機の例文あり】
物流業界の主な業務の流れ
ここでは、物流業界の主な業務の流れを解説します。 ■輸送 荷物・貨物の内容や目的地などに合わせた輸送計画を立て、トラックやトレーラーなどの車両、飛行機、船舶、貨物列車、一時保管に利用する倉庫などを手配し、輸送を行います。 遠距離の場合は飛行機・船舶を利用し、中距離・短距離の場合は貨物列車やトラックを使う傾向があります。 ■荷役・検品 荷役(にやく)とは、輸送の際の荷物の積み込み・積み降ろし、倉庫に一時保管するための入出庫などの業務を指します。国際物流を手がける場合には、輸出入時の通関手続きまで代行することもあります。 預かった荷物・貨物を倉庫に入庫するときは、発注書や納品書などに記載されている通りの規格・数量で納品されているか、異常がないかを調べる入荷検品を行います。 出庫するときは、荷物を集めるピッキング、出荷先ごとに荷物をそろえて内容・数量・品質などの検品を行う荷ぞろえなどの業務も行います。 ■保管 預かった荷物・貨物は、目的地に出荷するまでの間、倉庫で保管します。「常温」「冷暗所」「冷蔵」「冷凍」など、荷物・貨物の内容に合わせた最適な保管方法で品質を保ちます。 倉庫を保有している場合は自社倉庫にて、保有していない場合は提携している倉庫事業者の倉庫にて保管します。 ■流通加工・包装 流通の過程では、商品の価値を高める加工のサービスを提供するケースもあります。具体的には、生鮮食品や繊維品などを二次加工したり、段ボールに詰めたり、小分け包装や梱包材による保護を行ったり、値札付けを行ったりする例が挙げられます。 また、検品による不良品の除外、説明書・カタログ・カードなどの印刷物の封入、器具・家具の組み立てや電子機器の初期設定をすることなども流通加工の一部とされています。 ■物流管理 受注したそれぞれの案件について、荷物・貨物の預かりから最終目的地に届くまでの物流業務全般を管理・コントロールします。 保管時の品質管理、使用する資材・機器・倉庫、輸送・配送の手段や利用する物流拠点、必要な人員、スケジュールなど、さまざまな情報を管理し、現場の業務効率化や生産性の向上に加え、品質担保や顧客満足度の向上などにつなげます。