「すぐ隣にある恐怖を感じる」女優・中井りかが愛する映画(5)震え上がるほどの恐怖を感じた…忘れられない1本
各界で活躍する著名人に「人生に影響を与えた映画」をセレクトしてもらい、その魅力を語ってもらうインタビュー企画。今回はタレント・女優としてマルチに活躍する、中井りかさんが登場小さい頃から何度も観返しているという、愛して止まない映画についてたっぷりと語っていただいた。第5回。(取材・文/ZAKKY) 【写真】中井りかが可愛すぎる…貴重なスペシャルグラビアはこちら。グラビアカット一覧
『残穢』(2016)
ーーー小野不由美作のホラー小説が原作ですね。 「全ての恐怖現象が1つに繋がり、その複線回収の中で、さらなる日本のホラー特有の恐怖が迫り寄ってくるとでも言うか。 『残穢』とは『残る穢れ』という意味で、穢れた土地にずっと根付く呪いが次々と人々を蝕んでゆく。で、そこにまつわる呪術などが、他の怪現象を巻き起こしていくのですが、調べていくと、全然違う土地の呪いだということが判明したり、とにかくスリリングなストーリー展開に息を飲みます。あと、私、実はこの作品を、心霊スポットで鑑賞したんです(笑)」 ーーーえ!? 「いや、そこで観ようと思って観たわけではないんです。ミュージックビデオの撮影が、ある廃墟の地下で撮られることになり、その現場レポートをする仕事があったんですよ。その廃墟が、結構ヤバめの心霊スポットだったんです。 私はその時まったく知らなかったので、休憩時間に『ホラー映画でも観よう』と思って何となく観たのが、この『残穢』だったんです。その時に、『ザザッ』という効果音が印象的で…」 ーーー廃墟でホラー映画を観るなんて臨場感すごそうですね。 「でも、家でもう1度観たときは、その『ザザッ』という効果音が入ってなかったんです。廃墟で観たときは、演出の音だと思っていたのですが、後から考えると『なんでこのシーンでこんな変な音が入るんだろう』と、演出としては不自然なタイミングだったので…。 これも後から聞いてゾッとしたのですが、スタッフさんたちが肝試しで廃墟を散策していたらしいのですが、本物っぽいお札が貼ってあったりして怖かったと(笑)」 ーーーこわっ! 「あと、作中に出てきた掛け軸の絵が、夢に何回か出てきて、そこに吸い込まれるように近づいたところでパッと起きるんですけど、それ以来、家で、ラップ音が鳴るようになったり、下駄箱がいきなり倒れたりと…」 ーーー怪談じゃないですか(笑)。中井さん自身は、幽霊そのものを見たことはありますか? 「ないですよ~と言いたいですけど、結構ありまして。実は、劇場でもあります。言ってもいいですか(笑)?」 ーーーもちろんです。 「劇場でメンバーの4人で歌っている時に、後ろの2人で、わちゃわちゃするフリがあったんです。その時に『やめて』という声がどこからか聞こえてきまして。もう1人の子がたまたま言ったことをマイクが拾ったのかなと思っていたのですが、後で聞いたら、そんなこと言っていないと。 で、配信ライブだったのでファンの人に、後で確認してもらったんです。そしたら、『その部分だけ音声が変になっていた』と言われまして。私も見直したのですが、本当に『ダダッ』といった雑音が入ってるんですよ」 ーーーまたまた、こわっ! 「すみません、話が反れてしまいまして。『残穢』は、自分たちの日常にも起こりうることなんだという、すぐ隣にある恐怖を感じる作品ですね。 もしかしたら、自分が住んでる土地にもそういった呪いや、残っている穢れがあるかもしれないなと、思うと、また鳥肌が立ちます。何にしろ、日本一怖さを感じるホラー映画だと思うので、恐怖体験したい方には、是非お薦めです!」 (取材・文/ZAKKY)
ZAKKY