【衝撃と混乱】尹大統領の“フェイク動画”SNSで拡散…そのワケとは? TV局が野党を後押し? “タマネギ男”が総選挙出馬へ新党結成 しかし、早くも野党同士が喧嘩状態に 李教授が独自解説
4月10日に控える韓国の総選挙。現在、韓国議会は与党「国民の力」114議席に対し最大野党「共に民主党」115議席と、野党が過半数を占める「ねじれ」状態となっていて、政権の運営には不利な状態となっています。次の総選挙で、与党が議席を拡大できなければさらなる求心力の低下をまねき、“機能不全に陥る”という見方もあり、尹錫悦大統領にとって負けらない選挙ですが、その行く手を阻む存在が…。韓国情勢に詳しい龍谷大学の李相哲教授が解説します。 写真で見る 【独自解説】韓国 “美しすぎるファーストレディ”金建希氏に今度は「ブランドバッグ疑惑」尹大統領は疑惑の捜査に“拒否権”を行使…総選挙前に揺れる韓国の今
フェイク動画や「共に民主党」寄りのTV局など与党に逆風か?
2023年12月、SNSで尹大統領の“ある動画”が出回りました。それは尹大統領が「無能で腐敗した尹政権は、不正と腐敗を繰り返した。常識から外れた理念にしがみつき、韓国を滅ぼし国民を苦しめた」といった内容を話すものです。実は、これはフェイク動画です。これに、与党「国民の力」はソウル警察に告発状を提出。「放送通信審議委員会」は、選挙をにらんだ”ディープフェイク“として動画を削除しました。法整備をして1か月足らずで”ディープフェイク“を利用した投稿129件が摘発されています。
Q.韓国の国民は信じているのですか? (龍谷大学 李相哲教授) 「野党・李在明氏の支持者なら『とうとうこういうことを言うようになったか』となるかも知れませんが、すぐ遮断されたこともありますし、ほとんどの人は信じないです」
3月27日、韓国のテレビ局「MBC」の天気予報コーナーでキャスターが大きな「1」の前で「私の横には背丈よりも大きな『1』があります。きょうのソウルのPM2.5の濃度は1まで下がりました」と伝えていました。ところが、この日のソウル市内のPM2.5は一度も「1」になっていませんでした。韓国の選挙では番号で政党を表すのですが、「青色の1」は野党「共に民主党」を示すということで、与党「国民の力」は、「極端に『共に民主党』に偏った放送をしてきたMBCだが、これは一線を越えたと思う」と猛批判しています。 (李教授) 「今回の総選挙に出ている政党は50近くあるんで、1~50番までの番号があって、議員の多い順に1番から番号を振って行くんです。議員数が一番多い共に民主党が番号も1番なので、完全に共に民主党に入れろという意味でもあります」 Q.放送局が特定の政党を支持して良いのですか? (李教授) 「本当は韓国でもこういうことはやってはならないのです。MBCという放送局は株式会社ですが、資本の70%が国の財団から出ている公営放送なので、なおさらこういうことをしてはいけないのですが、主な幹部が全員文在寅政権時代のままなんです。保守系に友好的なキャスターや記者は全部干して、今は野党一色です」
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