蔵王地蔵尊に冬季の無事故や降雪を祈願した参加者＝山形市蔵王温泉

　冬季観光の無事故と十分な降雪を願う「蔵王幸雪（こうせつ）祈願トレッキング」が9日、山形市の蔵王山で行われ、観光関係者約15人が蔵王地蔵尊などで祈願した。 　同市、蔵王温泉の両観光協会が蔵王温泉スキー場のスキー場開きを控えた時期に2012年から行っている。一行は蔵王温泉街にある酢川温泉神社に手を合わせて出発し、蔵王ロープウェイで地蔵山頂駅へ。霧雨で足場が悪く気温6度前後と冷え込む中、色付き始めた紅葉を眺めながら、蔵王地蔵尊・蔵王大権現・蔵王大黒天の蔵王三大神などを参拝・遥拝（ようはい）して回った。 　新型コロナウイルス感染症の5類移行後、樹氷や雪が目当てのインバウンド（訪日客）が好調。蔵王ロープウェイの大木剛裕社長は「また来てもらえるような体験を提供したい」、蔵王中央ロープウェイなどを運営する蔵王観光開発の池田洋社長は「昨シーズン以上の客入りを期待する」とそれぞれ祈りを込めた。 　同スキー場のスキー場開きは12月14日を予定している。