娘がオートロック機能のないアパートに入居しようとしています。オートロックがある部屋と比べて、どれだけの節約になりますか?デメリットの方が多いでしょうか……。
集合住宅には、オートロック機能のある物件とない物件があります。自分の子どもが家を借りようとしている際に、オートロックの有無は、親としては気になるところでしょう。ただ、オートロックのある集合住宅は、家賃相場が高い傾向もみられます。 今回は、オートロックの有無によって家賃にどれだけの差が生じるのかについてみていきましょう。また、オートロックのないアパートのデメリットも解説します。
オートロックの有無で変わる家賃相場
住宅に関する情報を提供している「LIFULL HOME’S(ライフルホームズ)」では、「家賃の差額が大きい条件ランキング」を公表しています。そのうち、もっとも家賃の差額が大きかった条件が「オートロックの有無」です。 同ランキングのデータによると、オートロックのある住宅の家賃相場は8万2000円であるのに対し、オートロックのない住宅の家賃相場は5万6000円となっています。その差額は、1カ月あたり2万6000円です。こうしたデータから単純に計算すれば、オートロックのない住宅に住むと、オートロックのある住宅に住むよりも、年間で30万円以上の節約になります。
オートロックのないアパートのデメリット
オートロックのない集合住宅も少なくはありません。しかし、オートロックのあるマンションなどと比べると、不安な点はいくつかあるでしょう。ここでは、オートロックのないアパートのデメリットを紹介します。 ・訪問者が部屋の前まで来やすい オートロックのないアパートの場合、すべての訪問者は、部屋の前まで簡単に入っていけることになります。友人や宅配業者であれば問題はないでしょう。しかし、セールスマンやその他の部外者も部屋の前まで来やすい点は、オートロックのない住宅の大きなデメリットです。 ・空き巣などに狙われやすい オートロックがあるだけで、空き巣目的の侵入者を防ぎやすい効果が期待できるでしょう。オートロックのあるアパートでも低層階など空き巣に狙われやすい部屋はあります。しかし、オートロックのない住宅は、より空き巣などに狙われやすい点がデメリットです。エントランスから堂々と建物内に侵入できてしまうぶん、狙われるリスクは高まります。 ・心理的な不安へとつながりやすい 上記のようなデメリットが心理的な不安を抱かせる点も、オートロックのないアパートに住むデメリットでしょう。不安が大きくなれば、安心して生活が送れません。オートロック機能は、安心感を得るための一つの重要な要素になっているともいえます。