宝物館を特別公開 国の重要文化財収蔵、和歌山県那智山の青岸渡寺
和歌山県那智勝浦町の世界遺産・那智山青岸渡寺(高木亮英住職)が世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」登録20周年を記念し、国の重要文化財などを収蔵している通常非公開の宝物館「瀧寶殿(りゅうほうでん)」を特別公開している。今月末まで。 【中辺路ウオーク開始 「令和の熊野詣」ゴールは那智の滝、和歌山の記事はこちら】 瀧寶殿は三重塔そばにある。那智山経塚から出土し、国の重文となっている平安時代の仏像や仏具などで構成された「金剛界立体曼荼羅(まんだら)」をはじめ、室町時代の那智参詣曼荼羅図や熊野本地仏曼荼羅など約50点を展示している。 高木住職は「瀧寶殿を公開するのはおよそ50年ぶり。日本で唯一である金剛界立体曼荼羅を見ることができるので、ぜひこの機会にお越しいただければ」と話している。 拝観料は高校生以上500円、小中学生300円で、時間は午前10時~午後3時。問い合わせは青岸渡寺(0735・55・0001)へ。
紀伊民報