ブルワーズ戦の9回、逆転3ランを放ったメッツ・アロンソ（AP）

◇３日（日本時間４日）　ワイルドカードシリーズ第３戦　ブルワーズ２―４メッツ（ブルワーズ） 　メッツ（第６シード）は敵地でブルワーズ（第３シード）に逆転勝ち。フィリーズとの地区シリーズに駒を進めた。「シロクマ」の愛称を持つピート・アロンソ一塁手（２９）が９回に逆転３ランを放った。 　アロンソが９回の打席に入ると、米スポーツ専門局ＥＳＰＮのジョン・シアンビ実況は「今季終了後にＦＡとなる『Ｐｏｌａｒ　ｂｅａｒ（シロクマ）』にとって、これがメッツのユニホームを着て最後の打席となるのでしょうか。その可能性は十分にあります。通算本塁打（２２６本）はメッツ歴代３位です」と語っていたが、一振りでこれを裏切った。 　逆転弾の瞬間、同実況は「いった！　いきました！　アロンソの流し打ちのアーチでメッツがリードです！」と声を張り上げ、「またも『カムバック・キッズ（メッツの愛称）』がやってのけました。球場は衝撃に包まれています。ピート・アロンソがテーブルをひっくり返しました。信じられません」と続けた。 　相方のダグ・グランビル解説者は「逆方向にパワー全開なんて、シーズン中になかったことをやってのけた。今季は３０本塁打（実際は３４本）を放っているが、流し打ちは２本だけだった」と驚きを隠せなかった。 　同局によれば「勝者総取り（勝てば勝ち抜け、負ければ敗退）のポストシーズンの試合で９回以降に決勝弾」は、アロンソがメッツ史上初。観客席では、メッツファンの男性が「ＹＡ　ＧＯＴＴＡ　ＢＥＬＩＥＶＥ（信じろ）」との応援ボードを誇らしげに揺らした。