寺尾聡&松坂桃李共演『父と僕の終わらない歌』2025年5月公開へ!実話に基づく父子の物語
寺尾聰と松坂桃李が父子を演じる『父と僕の終わらない歌』が2025年5月23日(金)に公開されることが決定した。 【写真を見る】2025年6月公開の『フロントライン』で厚生労働省から派遣された役人を演じる松坂桃李 2016年のイギリスで、YouTubeに投稿された1本の動画が、世界中を感動させた。助手席に座り、抜群の歌唱力で伸びやかに歌い上げるのは父テッド・マクダーモット。彼はアルツハイマー型認知症を患っていた。この動画は同じ境遇の世界中の家族に感動と希望を与え、再生回数は6000万回以上を記録。さらにこの動画がきっかけで、テッドは80歳にしてCDデビューを果たし、イギリス最高齢の新人歌手となった。 この実話をもとに『タイヨウのうた』(06)、「ちはやふる」シリーズなどを手掛けた小泉徳宏監督により映画化される。日本を舞台に、横須賀で暮らす父と息子に置き換え、それぞれの愛と葛藤、家族や友人たちに支えられながら、アルツハイマーの父が若き日に諦めたレコードデビューの夢を、再び叶えようとするまでの物語を描きだす。 音楽とユーモアをこよなく愛し、生まれ育った横須賀で楽器店を営む父、間宮哲太を演じるのは、77歳になった現在も俳優やミュージシャンとして活躍する寺尾。『さまよう刃』(09)以来、16年ぶりに映画で主演を務める寺尾は、「俳優と歌手人生が初めて交わる作品で、こんなにも素晴らしい人たちと出会えたことに感謝」と、本作への想いをコメント。そんな父を支え続ける息子の間宮雄太を松坂が演じる。今回の共演について松坂は、「今回、寺尾さんの息子を演じられたことは、僕の中では本当に誇りです」と語り、病気の父を前に不安に揺れながらも寄り添う息子を熱演する。 チャーミングで茶目っ気のある哲太の妻で、雄太の母、間宮律子役には松坂慶子。さらに間宮家を取り巻く横須賀の人々に、佐藤栞里、副島淳、大島美幸(森三中)、三宅裕司、石倉三郎、齋藤飛鳥、佐藤浩市ら俳優陣が、本作の脚本に惚れ込み集結した。 あわせて、横須賀の海辺を背景に「父」と「息子」が満面の笑みで寄り添うポスタービジュアルが解禁。“記憶をなくしても、愛は残るー”というコピーとともに、父と息子の二人が起こす奇跡と愛と希望を感じさせるポスタービジュアルとなっている。 さらに、1月10日(金)から全国の劇場で流れる特報映像も初公開された。「大好きな歌を歌う時だけ、いつもの父さんが戻ってくるー」という言葉とともに、カーステレオから流れる音楽に合わせ楽しそうに歌う父。その様子を撮影し、SNSで世界中に拡散されていく模様が映しだされていく。 音楽によって繋がる家族の愛の物語を描く『父と僕の終わらない歌』。小泉監督が放つ、感動の物語に期待が高まる。 ■<コメント> ●寺尾聰(間宮哲太役) 「この作品は、俳優と歌手人生が初めて交わる、自分にとってメモリアルな作品です。正直、最初はこの作品を受けるべきか悩みましたが、息子役が桃李と聞いて、桃李とならやってみたいと、だんだんと心が動いていきました。どの作品にも充実感はあるのですが、この作品だけはちょっと違う充実感で、この歳で、こんなにも情熱を注げられるものに出会えたことに感謝しています」 ●松坂桃李(間宮雄太役) 「横須賀が舞台の本作。横須賀の独特な、他にはない街並みの空気を味わいながら撮影できたことが印象的でした。今回、寺尾さんの息子を演じられたことは、僕の中では本当に誇りです。もし他の人がやっていたら、きっと悔しかったと思います。寺尾さんはいつも優しく包み込んでくれて、一緒にお芝居すると瞳に吸い込まれそうになる、そんな素敵な方です。この映画は、皆さん自身の家族の物語です。この映画によって希望を感じてもらえる瞬間がありますように」 ●小泉徳宏(監督) 「『寺尾聰史上、最高傑作を目指します』と本人を前にして豪語したところからのスタートでした。数々の名作を思い返して、我ながら言い過ぎたとちょっと後悔しましたが、そういう気持ちで作ったことに嘘はありません。果たして私の妄言通りになっているかはともかく、寺尾聰さん、松坂桃李さんを初めとした素晴らしい俳優陣とスタッフの大きな力をお借りして、楽しく、優しく、そしてどこか切ない素敵な作品が出来上がったと思います。皆さんにとってこの映画が『忘れられない』一本になることを願っています」 文/サンクレイオ翼