実車写真で紹介「659cc単気筒ドゥカティやアプリリア450ccスーパースポーツなどミドルが熱い!?」イタリア「EICMA」2日目レポート【輸入車編】
イタリア『フィエラミラノ』ではじまったEICMA 2023(ミラノショー)。世界最大級の二輪モーターショーは2日目を迎え、世界中の報道陣のほかにも大勢の来場者が押し寄せた。初日のレポートでは日本メーカーをクローズアップしたが、今回のレポートでは海外主要メーカーの注目モデルを紹介する。どんな順番にするか少し迷ったが、ブランドのアルファベット順で紹介しきたい。 【画像36点】659cc単気筒ドゥカティ、スーパーチャージャー付きビモータのアドベンチャー……個性的なモデルが続々! ■アプリリア:457ccの2気筒スーパースポーツ「RS457」実車を初披露 ピアッジオ、ベスパ、モトグッツィ、アプリリアの4ブランドを擁するイタリアの巨大企業だけあってブースも広く、どのブランドにもたくさんの来場者が訪れた。ブースにはサーキットのコーナーを模したポイントにフルバンク中のRS660が置かれ、華麗にコーナリングしていくだけでなく、なかには転倒シーンを演じる陽気な人も。 ブランニューモデル「RS457」は、RS125とRS660の中間を埋めるミドルスーパースポーツだ。マシンの存在は2023年9月に発表されていたが、実車の公開展示はこれが初。47psを発生する457cc水冷並列2気筒をアルミフレームに搭載。装備重量174kgという軽量フルカウルスポーツで、ミドルクラススポーツは激戦区の様相を呈してきた。 ■ビモータ:スーパーチャージャー搭載のクロスオーバー車「テラ」初公開 ブースには赤いベールで覆われた2台のマシンの姿があり、プレスカンファレンスで明かされたその中身は「テラ」。エンジンはカワサキ ニンジャH2系の998cc水冷並列4気筒スーパーチャージドエンジンを搭載する、アップライトなクロスツアラーだ。 フロントサスペンションはビモータならではのハブステアリングだが、ステアリングヘッドの下部あたりからリンクが伸びている点がこれまでのビモータとは異なる点だ。また仕様が異なる2グレードがあり、リヤサスペンションにマルゾッキ製セミアクティブサスペンションが装着するモデルと、オーリンズ製TTX36を装着するモデルが公開された。 ■ドゥカティ:659cc水冷単気筒「ハイパーモタード698」を実車初展示 『ドゥカティ・ワールド・プレミア2024』と題してニューモデル群を発表してきたドゥカティは、全7エピソードのうちエピソード6までをYou Tubeで公開済み。 そのエピソード6で発表したまったくのブランニューモデル「ハイパーモタード698モノ」がEICMAで初展示となった。 Lツインエンジンスーパースポーツ「1299パニガーレ」のテクノロジーをフィードバックしたパワフルな659cc水冷シングルエンジンを搭載し、テールスライドを楽しめるトラクションコントロールなどの電子制御デバイスによって、サーキットでの新たなファンライドをもたらす次世代ドゥカティだ。