二宮和也、仕事場でゲーム「決してうわの空ではない」 “回転数維持”で集中力
■「やってきたこと もう一度自分の力で向き合っていきたい」
――長年所属された事務所を退所し、「オフィスにの」を設立してから1年たちました。これから挑戦してみたいことはありますか。 「今までやってきたことをもう一度自分の力で一つ一つ丁寧に向き合っていきたいですね」 「1人で芸能活動をするようになり、『あ、こういう仕組みなのか』と改めて気づくことが本当に多いんです。たとえば映画の仕事であれば、今までなら仕事のお膳立てはみんな誰かがやってくれ、自分は台本を覚えるくらいでよかった」 「こういうことを全部やってくれていたんだなと思うと、本当に感謝です。そういうありがたみを感じながら仕事をしていきたいです。新しいことに挑戦するのもいいのですが、やってきたものにもう一度向き合うことは今の自分にとってとても大事だし、それ自体が挑戦になる。例えば再び音楽をやるとなったとき、どこでCDを出し、どういうふうにプロモーションしていくのか。そういうことを1人でやるとしたら、全部がめちゃめちゃチャレンジになると思うんです」 ――「オフィスにの」の将来をどのようにイメージされていますか。 「会社がこのまま続いていくのであれば、いろんな人を入れていきたいという思いはあります。自分のために開いた会社ですが、自分と同じような思いを持ち、何か行き詰まりを感じている人がいるとしたら、助けられるかどうかは別として、快く受け入れて一緒にやっていきたい。それでボクとの間で何かしらの化学反応が起こればいいなと思いますね」
■二宮和也さんのスーツ「私流」
仕事柄いろんなスーツに袖を通してきた二宮さんだが、持っているスーツは意外に少なく、それほどこだわりは強くないという。ただ、今回のポール・スチュアートで仕立てた一着は生地選びに時間をかけたそうだ。 「いろんな場面で着られる、身体になじむ感じの生地で仕立てたかったんです。この生地はお店の方から薦められたのですが、見るからに柔らかな風合いが伝わってきて気に入りました。仕立て上がりを着てみたら、思った通り着心地がいい。スーツは自分をパリッと見せたいときに着るものだと思いますが、この生地感なら心の方はリラックスできて、いつも通りの自分でいられるような気がします」 ライトグレーベースに、ストライプを幅広にあしらった色柄も、自分には新鮮だという。 「もう少しストライプのピッチが狭いタイプの生地もあったのですが、こっちのほうが印象が柔らかに見える気がして。仕立てもとても軽やかですし、これならお会いする方もリラックスしてくれそうですよね。先ほどスタイリストの方から、このスーツはニットとの合わせも似合うと聞きましたが、そういうちょっと遊んだ着こなしも楽しんでみたいです」