文化財の仏像の撮影始まる~3D化して記録 歴史的文化財をデータ化してHPで公開する全国初の試み 静岡市建穂寺
全国初の取り組みです。静岡県は歴史的文化財をデータ化してホームページで公開するため、17日から文化財の撮影をはじめました。 片山真人アナウンサー: 「観音堂の中ではターンテーブルなど撮影の準備が進んでいます。撮影するのは文化財の仏像。未来に残します」 17日静岡市葵区の建穂寺(たきょうじ)で行われたのは、文化財を3D化して記録するための撮影会です。 静岡県が全国に先駆けて実施する事業の第一弾に選ばれたのは、平安時代と鎌倉時代に制作された2体の「木造不動明王立像」で、それぞれ県指定文化財となっています。 17日は委託を受けた滋賀県の業者が、フォトグラメトリという手法を使って仏像をあらゆる角度から記録していきました。 静岡県文化財課 鈴木安由美課長: 「劣化している文化財の保存のため、また被災した場合の修繕にも3Dデータの計測が重要になっていきますので、そこも進めていきたい」 データ化することでフィギュアをつくることも可能になり、目が不自由な人が触れる学習教材としての活用にも期待されています。 静岡県では今年度中に32体の仏像を3D化し来年をめどにHPで公開する予定です。