音楽プロデューサーで自動車愛好家の松任谷正隆さんが31日、エッセー集『車のある風景』の出版記念イベントに出席。妻・松任谷由実さんとの結婚当初の約束を明かしました。 【画像】松任谷正隆「これをやるのかよ」　舞台音楽のオファーに本音告白も今は…「ひょっとしたら面白くなる」 著書は、『日本カー・オブ・ザ・イヤー（COTY）』の選考委員も務める松任谷さんが、JAF（日本自動車連盟）の機関誌で連載中のエッセーを単行本化した1冊で、味わいのあるカラーイラストや貴重な写真と共に、車にまつわる出来事や思いがつづられています。

松任谷正隆さん著『車のある風景』

イベントでは、車に音楽を交えて松任谷さんらしいトークを展開。車と音楽は、すごく似ていると感じるそうで「僕は編曲家なので楽器使って、ミュージシャン使って音を組み立てるんですけど。車がキャブレター（エンジンの燃料供給装置）から燃料噴射、特に電子的に燃料噴射する時代になっていくのと、音楽では生のミュージシャンたちの中にシンセサイザーが入っていく時代があるんです。それがすごく同じようなタイミングで。だから車を見てると音楽が分かるかもって思ったことがあるんです」と独自の視点を明かす松任谷さん。 また、過去にはAI時代の到来も予測していたようで「いつも両方のことをやっているので比較せざるを得ないというか、自動的に考えたりしちゃうのはあります。だからこれからはAIが人間の肉声を作っていく。僕がうちのかみさんに約束してるのは、40年ぐらい前、結婚してすぐかな？　“絶対に（声を）ロボットにしてやる”って。だから声が出なくなっても一生歌ってるようにしてあげるよって」と“AI”という言葉になじみのなかった当時から、アンドロイド作成の約束をしていたと明かしました。