10月シリーズの森保ジャパン、FWの軸は上田綺世で揺るがない。小川航基、大橋祐紀に出場のチャンスは訪れるか
6日のトゥベンテ戦では打点の高いヘディング弾
2026年北中米ワールドカップ・アジア最終予選。前半戦の最大の山場と言われる10月の敵地でのサウジアラビア戦とホームでのオーストラリア戦の2連戦。ここでも9月シリーズのように勝点を確実に積み上げられれば、早期の本大会出場も見えてくるはずだ。 【画像】サウジアラビア・オーストラリアと対戦!W杯アジア最終予選で難敵との連戦に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介! この重要な10月シリーズに向け、日本代表は7日からサウジアラビアのジッダで全体練習を開始した。18時から始まった初日のトレーニングではそこまで暑くなかった模様だが、試合当日はどうなるか分からない。初秋の欧州から来た選手たちにしてみれば、過酷な気象条件なのは間違いないだろう。 森保一監督も「2日ほどで暑熱対策をしなければいけないのは簡単ではない。最高のフィットネスの状態に上げることが大事」と3日のメンバー発表会見でも強調していたが、今回は先週末の試合が終わり次第、前倒しで移動できる選手はいち早く現地入り。14人が6日にジッダに到着し、暑熱順化を進めている。 FW陣の小川航基(NEC)、大橋祐紀(ブラックバーン)もその中に含まれていて、守備のハードワークが求められる彼らが動ける状態になるのは朗報だ。 とはいえ、FWの軸はやはり9月のバーレーン戦で2得点を叩き出した上田綺世(フェイエノールト)。彼も7日朝にはジッダ入りし、現地への適応に努めている。 9月シリーズの後、クラブではサンティアゴ・ヒメネスの負傷もあって、上田は28日のNEC戦から先発1トップに定着。続く10月2日のチャンピオンズリーグのジローナ戦ではPK失敗もあったが、6日のトゥベンテ戦では打点の高いヘディング弾をゲット。調子を上げて代表入りしてきたと見られる。 「フォワードの仕事は点を取ること」と口癖のように言い続づけている上田が、クラブで得点感覚を研ぎ澄ませているのは代表にとっても朗報。今回のサウジ戦でも勝負どころで確実にゴールを奪ってくれれば、チームも楽になる。 相手の3バックはそこまで高さはないが、フィジカル的にも屈強でタフに戦ってくる。しかも日本相手ということで凄まじい闘争心を前面に出してくるはず。そうなるとエースFWが激しいマークを受けるのは間違いない。 そこで得点を狙っていくためには、周囲との連係が必要不可欠。「勝っている時はチームを変えない」という定石通り、森保監督は3-4-2-1の布陣を継続すると目されるため、2シャドーや両サイドとの関係性をより密にしていくことが重要だ。 そのあたりをディテールにこだわる上田は誰よりもよく分かっているはず。オランダでの経験を踏まえながら、引き出しの多さをここぞとばかりに発揮してほしい。
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