【公演レポート】恋やアクションが“咲き誇る”!和田雅成・和田琢磨らの舞台「花郎~ファラン~」開幕
舞台「花郎~ファラン~」が、本日1月8日に東京・THEATER MILANO-Zaで開幕。これに先駆け昨日7日に会見とゲネプロが行われた。なお記事では作品の内容に触れているほか、舞台写真も掲載しているため、ネタバレを避けたい読者は注意してほしい。 【写真】和田琢磨(左から2番目)の手を取って「この腕に浮き上がる血管を見てください!」と報道陣に示す松井健太(右端)。 2016年に韓国で放送がスタートした「花郎〈ファラン〉」は、新羅時代を舞台に、見目麗しい貴公子たちによる“王を守る精鋭集団・花郎”の友情と愛、そして成長の物語を描くテレビドラマ。初の舞台化となる今回は、脚本を赤澤ムック、演出をほさかようが担当し、賤民の村でムミョン(名無し)と呼ばれて育ち、親友の命を奪った者への復讐心から花郎となるソヌ / ムミョン(和田雅成)と、王という身分を隠して花郎となるジディ / チヌン王 / サムメクチョン(和田琢磨)を中心としたストーリーが紡がれる。 赤く塗られた階段や屋根、衝立などが設置されたステージでは、アクションやアクロバット、ダンスなどを交えながら、物語がテンポ良く展開。キャストたちは青や赤の色鮮やかな衣裳を翻して踊り、戦うことで、観客を新羅時代の宮廷へといざなった。 ソヌ / ムミョンは、親友の命を奪った者への復讐心から花郎になるキャラクター。和田雅成は剣や素手でのアクションを披露しつつ、力強いまなざしや真っすぐな語り口で、ソヌの意志の強さを体現する。また和田琢磨は、王であることを誰にも明かせないジディ / チヌン王 / サムメクチョンの苦悩を、影のある表情で表現する一方、アロ(岩田陽葵)に心惹かれたジディが、彼女に甘えたり、構ってもらおうと無言で挙手し続けたりする健気さも見せ、その演技の落差で観客を和ませた。 犬猿の仲であるスホとパンリュを演じる笹森裕貴、田中涼星は、息ぴったりのかけ合いを展開。磯野亨は温厚なハンソンが自らの意志を貫こうとする姿を力強く演じ、ヨウル役の松井健太はエキセントリックな振る舞いの中に優しさをのぞかせる。またソヌとジディから同時に愛されてしまったアロを演じる岩田の、くるくると変わる愛らしい表情にもぜひ注目しよう。 ゲネプロ前の会見には和田雅成、和田琢磨、笹森、田中、磯野、松井、岩田が出席。和田雅成は「ドラマのダイジェスト版にならないよう、キャラクター同士の関係性について話し合いながら作ってきました」と稽古を振り返る。ドラマ版を全話観たという和田琢磨は「どのキャラクターにも名場面があり、舞台化にあたって泣く泣くカットされたシーンも多いです。でも舞台ならではの、凝縮された『花郎』が楽しめると思います」と舞台の出来栄えに自信をのぞかせた。 舞台版の見どころについて田中は「僕自身、パンリュのような役は初挑戦なので隅々まで観てもらえたら」、磯野は「全シーンを楽しんでほしいですが、ヨンシル役の中村まことさんの大暴れは特に注目してほしい」とコメント。岩田は「花郎を演じる方々が華やかで熱くて、踊りやアクションなど大活躍されています。皆さん1人ひとり個性のある役柄を演じているので、楽しみにしていてください」とアピールした。 「共演者のカッコいいところは?」と記者に尋ねられると笹森は、和田雅成が稽古終了後に、殺陣未経験の共演者を付きっきりで教えていたことを明かして「(和田雅成は)アクションもセリフも多くて疲れているはずなのに、汗だくで殺陣を教える姿が素敵でした」と称賛する。また松井は突然、和田琢磨の手を取って報道陣に示しながら「この腕に浮き上がる血管を見てください! 本当にカッコいい!!」と叫ぶ。これを聞いた和田雅成は「シーンの話をしよう?」とツッコみ、笑いを誘った。 また本作が美しい男子を集めた花郎の物語であることにちなみ、登壇者がそれぞれの“美の秘訣”を回答する場面もあった。岩田は「よく笑うこと」、磯野は「睡眠」、笹森は「(美容医療の)ポテンツァ」、和田雅成は「フェイスパック」、和田琢磨は「腸活」、田中は「ドライヘッドスパ」とそれぞれ回答。最後の松井が「今を楽しむこと。このあとのゲネプロも楽しみます! ……でも本当は、鼻うがいです!」と答えると、和田雅成が即座に「何やこいつ! 美しさと鼻うがい関係なくない!?」と切り返し、会場はひと際大きな笑いに包まれた。 締めくくりに和田琢磨が「作品の世界観を余すところなく表現します。ぜひ足をお運びください」、和田雅成が「花郎の一員として、花のように咲き誇りたいと思います」と改めてあいさつし、会見は終了した。 上演時間は休憩20分を含む約3時間。公演は本日1月8日から13日まで東京・THEATER MILANO-Za、17日から19日まで大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで行われる。なお6月11日に、本作のBlu-rayが発売される。 ■ 舞台「花郎~ファラン~」 2025年1月8日(水)~2025年1月13日(月・祝) 東京都 THEATER MILANO-Za 2025年1月17日(金)~19日(日) 大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ □ スタッフ 原作:「花郎<ファラン>」(製作:KBS 演出:ユン・ソンシク、キム・ヨンジョ 脚本:パク・ウンヨン) 脚本:赤澤ムック 演出:ほさかよう □ 出演 ソヌ / ムミョン:和田雅成 ジディ / チヌン王 / サムメクチョン:和田琢磨 スホ:笹森裕貴 パンリュ:田中涼星 ハンソン:磯野亨 ヨウル:松井健太 アロ:岩田陽葵 チソ太后:大鳥れい ヨンシル:中村まこと スンミョン王女:長谷川かすみ アンジ:富田翔 タンセ:高田晃宏 ウィファ:内田岳志 マンムン:中土井俊允 フィギョン:大谷秀一郎 カンソン:柊木智貴 アンサンブル 山本耕大 / 中内天摩 / 天戸拓磨 / 粂川暁典 / 岩田レイ / 内田敦美 Based on the KBS drama “Hwarang” by Park Eun-Young.Licensed by KBS Media Ltd. (c)Park Eun- Young /2023 KBS/ Avex Pictures Inc. All rights reserved.