マネタリーベース、10月は前年比0.3%減 日銀当預がマイナス転換
Takahiko Wada [東京 5日 ロイター] - 日銀が5日に発表した10月のマネタリーベースの平均残高は、前年比0.3%減の668兆8723億円だった。2カ月連続の前年比マイナスとなり、残高も前月をわずかに下回った。国債買い入れの減額で日銀当座預金の前年比伸び率はマイナスに転じた。 内訳は、日銀当預が0.1%減の544兆7657億円。前年比マイナスは2023年7月以来。紙幣は1.0%減の119兆4132億円、貨幣は1.4%減の4兆6934億円だった。 10月末のマネタリーベース残高は672兆6995億円で、前月末を若干下回った。 マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。