ツーウェー契約を結んだ河村勇輝（ロイター＝USA　TODAY　Sports)

　米プロバスケットボールNBAグリズリーズが19日、開幕に向けてキャンプに参加していた河村勇輝（23）とツーウェー契約を締結したと発表した。 　河村はグリズリーズと「エキシビット10契約」を結び、開幕に向けてキャンプメンバー入り。プレシーズンゲームでは連日のように猛アピールを続けて、NBAと下部Gリーグを行き来できるツーウェー契約をついに勝ち取った。 　これで開幕戦となる23日（日本時間24日）のジャズ戦で、Bリーグ出身選手として初のNBAデビューを飾る可能性も高まってきた。 　米メディア「アスロンスポーツ」は、チームの主力であるマーカス・スマートが絶賛している様子を紹介。「ユウキは、教えることのできないユニークさをゲームにもたらすんだ。彼は自分のスキルをすべて自分の強みとして使う。彼は小柄なので、時々見えなくなることもあう。彼はどこからともなく現れるんだよ」と不利に思われていた低身長を大きな武器に変えていると称賛した。 　また同メディアは今後の展開を予想。「NBAの団体交渉協定によれば、ツーウェー契約により、カワムラは今シーズン、グリズリーズでレギュラーシーズン最大55試合に出場できる」と今回の契約で多くの公式戦への起用が可能になったと強調。同時に「Gリーグのハッスルで自身の評価を高めることに費やす」期間も一定程度必要になると指摘した。 　渡米1年目から〝カワムラフィーバー〟を巻き起こせるか楽しみだ。