「大谷はすべてを克服した」手術、水原騒動、巨額契約の重圧――打ち勝って“51-51”達成の大谷翔平に韓国メディアも賛辞
激動となった1年、新たな偉業を成し遂げた。 ドジャースの大谷翔平が現地時間9月19日(日本時間20日)、敵地でのマーリンズ戦に「1番・DH」でスタメン出場。2回までに2盗塁を成功させ、試合後半の打席で3連続本塁打を放ち、「51本塁打・51盗塁」を達成。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に登りつめたローンデポ・パークで再び、歴史に名を刻むこととなった。 【動画】ついにこの日が来た!大谷翔平が3打席連発で「51‐51」達成!歴史を作った3本塁打を一気見する 大谷はこの日、6打数6安打10打点2盗塁と、圧倒的なパフォーマンスでチームの20-4の勝利に貢献。この日の結果により、自身初のプレーオフ出場も決めている。 ドジャース移籍後、最初のシーズンで打者専念での出場を続け、驚異的な結果を残した大谷。その功績は海外で大きく報じられていることはもちろん、これまで大谷が乗り越えてきた「苦難」にもフォーカスするメディアもあるようだ。 韓国サイト『イルガンスポーツ』では、マーリンズ戦の大谷の活躍をレポートしながら、「大谷は『漫画から飛び出した男』の異名を持っている。実力、人柄、容姿まで兼ね備えているからだ。前代未聞のパフォーマンスを連発し、ユニコーン、One of a Kind(唯一無二)のともよばれている」として、いくつもの賛辞を並べている。 また、「今シーズンの大谷が見せたパフォーマンスは、漫画に出てくるような“チートレベル”だ。それだけ独歩的である」と評する一方で、「何よりも、様々な悪材料を乗り越えて作り上げた大記録だ」と綴っている。 その上で同メディアは、ちょうど昨年の9月19日が右肘の手術を行った日であると振り返りながら、「彼のアイデンティティである投打兼業を一時的に中断せざるを得なかった。試合には出ていたが、彼は確かにリハビリ中の選手であった。強いメンタルがなければ、打席でも影響を受けたであろう」として、制限の下でのシーズンだったと強調。 他にも、開幕直後に起きた、前通訳・水原一平氏の騒動にも触れ、「実際、大谷はこの事件に大きなショックを受けたことを認めている。シーズン最初の8試合でホームランがなかったのも無関係ではない」と綴っている。 さらに、移籍1年目であるとして、「北米スポーツ史上最高の契約を結び迎えた最初のシーズン、別のユニフォームを着て適応することも簡単なことではなかった。大谷はこのすべてを克服した」とアクシデントや重圧に屈することなく、記録を塗り替えたここまでの道のりを称えている。 この1年だけでも、数多くのトラブルに直面しながらも球界屈指のレベルでのプレーを続け、ファンの期待に応えてきた大谷。誰よりも注目を集める「日本人スター」はその強靭なメンタリティで、ここからさらなる高みを目指す。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]