イスラエルは17日、パレスチナ自治区ガザ地区で行った軍事作戦で、イスラム組織ハマスの最高幹部シンワル氏を殺害したと発表しました。 これはイスラエル軍が公開したドローン映像で、ハマスの最高幹部シンワル氏が殺害される直前の様子だとしています。ソファに座るシンワル氏とされる人物が、ドローンに向かって何かを投げつける様子も映っています。 イスラエル軍によりますと、ガザ地区南部で16日に行った作戦でハマスの戦闘員3人を殺害し、DNA鑑定などの結果、1人がシンワル氏だと特定したということです。 シンワル氏は、去年10月のハマスによるイスラエルへの攻撃の首謀者とされています。 イスラエルのネタニヤフ首相はビデオ演説で、「この殺害は、ハマスによる支配が衰退する重大な節目だ」とした上で、「悪は大打撃を受けたが、我々の任務は完了していない」と述べ、人質解放まで戦い続ける姿勢を強調しました。 バイデン大統領 「世界にとって良い日だ。この戦争を終わらせ、人質を取り戻す時だ」 アメリカのバイデン大統領は、停戦協議について「希望を感じている」と話し、ブリンケン国務長官を近くイスラエルに派遣する考えを示しました。 また、ネタニヤフ首相に電話で祝意を伝え、「今こそガザ地区での停戦に向け前進する時だ」と伝えたことを明らかにしました。 ホワイトハウスは電話会談で両首脳がこの機会に人質を解放し、ハマスが二度とガザ地区を支配できない状態で戦争を終結させる方法について協議したとしています。