『ラブ トランジット』シーズン2、価値観に影響を与えあった10人の恋と友情 女性メンバーがホカンス振り返る座談会
■エリカ、まさとの一言で考えに変化「すごく刺さりました」
――個人的にゆづきさんとセカイさんの関係性がとても印象的でした。ホカンスを通じて、Xのすてきだなと思ったことや、改めて良いなと感じたところはありますか。 ゆきこ:絶対に人のことを否定せずに、必ずすべて1回受け止めて向き合ってくれるところ。人のよさを引き立ててくれるのがすてきなところだなと感じました。 エリカ:最初の手紙にも書いたのですが、付き合っている当初、たかあきがいないところでもたかあきの話題になることが起こっていて。つかみどころはないけどなぜか愛される、すごく不思議な魅力があるんです。ホカンスでも本人がいない時にたかあきの話題になることが結構あったので、改めてこの人は人に好かれる、愛される能力がある人だと感じました。 もも:気付いたら『たかあき、大丈夫かな?』とか、たかあきの話になってたよね(笑) ゆきこ:たかあきはかわいかった~!かわいがっていました。いろんな相談も受けた気がする。『ゆきちゃんが女性はこうやって扱ったほうがいいからって言ってた』と(私のアドバイスを聞いてくれて)この子ってまっすぐで素直で純粋で…かわいらしい性格だなと思いました。 ――エリカさんはまさとさんともデートをしていましたが、(ゆきこさんが挙げていた)まさとさんの“受け入れ姿勢”みたいなところは感じましたか。 エリカ:めちゃくちゃ感じました。まさとくんが『人を変えるというのはおこがましいこと』と話していて、すごく刺さりました。私はたかあきに対して『もっとこうしたらいいのに』とか『そういうのはしちゃダメだよ』とか結構提示しすぎて、関係がもつれてしまうこともあったんですが、まさとくんの自身の話やゆきちゃんとの過去のエピソードを聞くなかで『人を変えよう』ではなくて自分が受け入れて、相手がしてくれることに自分も応えたいという思いがあるすてきな男性だなとデートを重ねて感じました。まさとくんのことをすてきだと思うのと同時にゆきちゃんのこともすてきな女性だという気持ちが強くなり、カップルで“推し”でした。 ――ももさんはカップルインタビューでマサヤさんを“アンパンマン”と例えていました。 もも:どんな時も私のXは私を肯定してくれて、誰とデートしてもどんな行動をしてもネガティブなことを言わなかったんです。心の支えになったし、約1ヶ月10人で過ごすと良いこともあるけど、悲しいことや揺さぶられることももちろんあるなかで、Xに対して一番心を開けるし、Xが味方でいてくれることが心強かったなって思い、アンパンマンに例えました。 ゆきこ:居酒屋デートの時に最初から彼の気持ちは聞いていて、その時も彼はすごくまっすぐでした。ホカンスで初めてのデート相手がマサヤくんだったから彼の良さを知って。やっぱり大人だから、周りを見て気遣いもできて他の男性メンバーよりも落ち着いていて本当に優しい人、そして本当に、ももちゃんに夢中なんだなって(笑)。まっすぐだし気持ちにストレートで、男性としてすごくカッコいいと思います。 ――ミヅキさんは、スンギさんについてなにか魅力を再確認したところはありますか。 ミヅキ:すごく優しいところが全面的に出ていて、みんなにも伝わっていて良かったです。みんなに優しいところが嫌いだったけど、最終的にはそこを受け入れられて好きになることができました。優しいから好かれるだろうなと思っていたし、みんなと打ち解けるのが早かったので、私もみんなの輪に入りやすい雰囲気になって安心感がありました。 もも:スンギのハンバーグがおいしすぎて(笑)。レシピ聞いたもん。 ゆづき:あれはおいしかったね。 もも:スンギとはキッチンで話すことありましたし、スンギが個人的に心配でした。優しいがゆえに自分を出せないのかなって。Xとセカイくん以外では一番話したと思います。 ――そのセカイさんの印象はいかがでしたか。 ミヅキ:セカイくんはわかりやすい人。顔の表情とか(笑)。人間性がめちゃくちゃ出てました。 エリカ:今にも泣くんじゃないかってくらい悲しそうな表情をしている時もよくあったよね(笑) ゆづき:けっこう感情がわかりやすいと思います。普段は盛り上げ役だから一見わかりにくくみえるけど、よくみていると表情の違いとか声のトーンとか違いがあって…気が付き始めるとめっちゃわかりやすいです。 ミヅキ:あと知識がめちゃくちゃあるよね。 エリカ:そう、なにを聞いても出てくる。 ミヅキ:どの場面でもなにを聞いても『これはね』って返ってくる。 ――話してみてギャップを感じた人はいらっしゃいますか。 もも:男性メンバーではまさとくん。最初はオトナのお兄さんのイメージだったんですけど後半からはおちゃらけていて、小学生のノリ?みたいなキャラクターです。でも心が一番ピュアな人。 エリカ:女性メンバーならミヅキかな?最初はちょっと怖いって思っていたけど…でも誰よりもみんなのことみてくれて心配してくれてアツいハートがありました。 ミヅキ:ホカンスでは本当に素の自分でしたね。 もも:お料理も作ってくれて…かわいいんです。『オムライス作った♪ハート描いた♪』みたいな。 ――ホカンス生活を経て得たものはありますか。 エリカ:私はスンギとあまり話す機会がなかったんですけど、最後の日の夕食作りで4時間くらいキッチンに立ってくれて。そのお手伝いの時にちゃんと話して…スンギが『俺は、今まで恋愛を軽く考えていて、あまり集中できていなかった部分があった。エリカをみているとすごく恋愛から学んで成長をしてきたんだなと思って、俺も恋愛に対して向き合おうと思ったんだよ』って。2人であまり話していなかったのにそういうふうに見てくれていたことがうれしくて。自分のなかで恋愛に左右されるところがネガティブポイントだったんですけど…自分で自分を肯定できて、あのスンギと話した時間で人生観が変わりました。 もも:私は復縁が本当にありえないという自分の中の固定概念が変わりました。それはXがいたからだけではなくて10人でホカンスを過ごしたから、いろんな価値観を知ることができて29年の考えが変わりました。 ミヅキ:自分の意志ではどうにもならないことがあるとわかっていても『こうしたい』という気持ちがあって、自分の気持ちを相手に伝えていましたが、お互いの気持ちもあるし、第三者がいればズレることもあるなと。自分の気持ちでどうにもならない時は受け入れることを学びました。 ゆづき:自分自身をさらけだしても結構みんな肯定してくれることに気づきました。私は自分と合わないと思ったら、その瞬間に距離をとるタイプだったんですが、自分が最初から大好きだと思った相手ではなくても自分の素を見せられるようになりました。自分の素を見せてもいいんだ、殻をやぶってもいいんだなとみんなから教えてもらいました。 ゆきこ:日常生活で恋愛にフォーカスを置いて生活をすることがなくて。若い頃は恋愛に全力だったけど、年を重ねるごとに恋愛よりも優先することができてきて、恋愛にフォーカスできず、自分の気持ちに正直になれていませんでした。ホカンスでは他のメンバーの姿を見て、自分の気持ちに正直になって、恋愛にフォーカスをしてみようと思えました。昔の自分がしたい恋愛がまた改めてできたと思います。