櫻井海音が二宮和也との対峙シーンを振り返り「これ以上幸せなことはないな」
映画「【推しの子】-The Final Act-」の公開記念舞台挨拶が本日12月25日に東京都内で行われ、キャストの櫻井海音と二宮和也(嵐)が登壇した。 【写真はこちら】舞台挨拶に登場する二宮和也と櫻井海音 ■ 櫻井に似ていてラッキーな二宮 「【推しの子】-The Final Act-」は赤坂アカと横槍メンゴによるマンガ「【推しの子】」を原作とした、伝説のアイドル・星野アイの双子の子供に転生した星野アクアと星野ルビーを中心とした物語。突然命を奪われたアイの死の真相を追いかけるアクアと、アイのようなアイドルになることを夢見るルビーが、それぞれの思いを抱えたまま一筋縄ではいかない芸能界へと突き進んでいく。実写版のドラマシリーズはPrime Videoで11月より配信され、その続きとなる映画が12月20日より公開されている。 櫻井が演じるのは、アイを殺害した犯人への復讐を目的に生きる主人公・アクア。本日がクリスマスであることから、「メリークリスマス! お忙しい中で来ていただきありがとうございます」と挨拶する。二宮はアクアの最大の宿敵・カミキヒカル役で本作に出演。「ちょっとしか出てないのに、堂々と舞台に立っております。失礼します」と恐縮した様子を見せた。映画の反響について、櫻井は「映画では芸能界についても描かれているんですけど、いろんな現場に行くたびに感想をもらって、この業界内からも、ものすごくよかったという評価をいただけています」とコメント。カミキとアクアは親子でもあり、映画ファンからは二宮と櫻井が似ているという声もあるそうで、この話題になると櫻井は「恐れ多いです」、二宮は「ありがたいです。似てるか似てないではなく、深いところでつながっているような気がしていて。ビジュアルも似てると言われると、ラッキーな気分です」とそれぞれ異なる反応を見せた。 ■ カミキは二宮さんしかいない カミキ役を二宮が演じることは限られたキャストやスタッフのみしか知らなかったと言う。プレッシャーのかかるカミキ役にキャスティングされた二宮は「ハードルが高くなりすぎちゃって、それが恐怖でした。カミキ役のために髪を染めたんですけど、髪色が変わってもはバレなかったですね。『“カミキ”だから“神木”隆之介じゃない?』って噂が回ってたので(笑)。撮影初日ってだいたい、役者の紹介があるんですけど、それもなし。エキストラで参加してた人たちは僕を見て『え? ニノじゃない?』とざわざわしてました」と思いを語った。 二宮の芝居が大好きだったと言う櫻井は今回の共演を振り返って「撮影も残り1カ月の頃に、プロデューサーからカミキ役が二宮さんだとお聞きして、ホントに勝手に、二宮さんが出演されてる作品を観てきたので、これ以上幸せなことはないなという感覚でしたね」と感慨深げに語る。この言葉を受けて二宮本人は「このコメント、ぜひ使ってください」と報道陣にアピール。櫻井はカミキという役の印象について「サイコパスという言葉では片付けられない狂気性があって、対峙したときに『カミキは二宮さんしかいない』と思いました。もちろん憎き相手ではあるんですけど、いち役者として貴重な経験をさせていただきました」と口にした。 櫻井は原作者・赤坂からのアイデアをもとに、モノローグシーンにも挑戦。「クランクアップから半年後にモノローグの収録があったので、アクア役が抜けちゃってるんじゃないかとビビっていたんですけど、台本を読み返してみると、すぐ戻ってきて。人生で初めて涙しながらモノローグを録ったんですよ。アクアとして過ごしてきた期間が長かったので、彼が抱えている感情を全部乗せることができました」と誇らしげに話した。 ■ どんな嘘をついてきたのか思い出せない 先日行われた前夜祭舞台挨拶では、本作のストーリーにちなんで登壇者が「最近ついた嘘は?」という質問に回答した。このとき、実年齢は23歳にもかかわらず、29歳だと嘘をついた櫻井は「皆さんが発表していく中、僕がトリだったんです。そんなに面白くない嘘だとはわかってたんですけどね。やらなきゃいけなかったんです」と苦々しい表情で明かす。前夜祭に出席できなかった二宮はここで最近ついた嘘を発表。「信じてもらえないかもしれないけど、今言ったこと、全部嘘です」とおどけつつ、「僕、びっくりするぐらい嘘をつくのよ。レギュラーでラジオもやってるんですけど、ラジオでホントのことをしゃべったことないんですからね。自分がついた嘘を明確に言語化できる人たちは信用していいと思う。僕はどんな嘘をついてきたか、もう思い出せない」と打ち明けた。 最後に櫻井は「自分だからこそできるお芝居があるんじゃないかと常に信じながら、撮影現場で日々過ごしていたので、こうして作品が届いていることをうれしく感じています。ぜひ何度も観ていただければと思います」と作品を改めてアピール。二宮は「撮影は後半からの参加だったんですけど、だからこそ見える部分があって。スタッフの人たちも演者の方々も、この作品が大好きで撮影に臨んでいる姿が印象的でした。若い子たちが一生懸命にぶつかって生まれたものを映画として残していける──青春、友情、愛情も改めて確認していただける作品になっています。原作ファンの人にも必ず納得していただける映画だと思っています」と言葉に力を込めた。 ©赤坂アカ×横槍メンゴ / 集英社・東映 ©赤坂アカ×横槍メンゴ / 集英社・2024 映画【推しの子】製作委員会