もしも交差点を横断する全員が「歩きスマホ」だったら?
はたして無事に交差点を渡り切れるのか ── NTTドコモは28日、東京・渋谷のスクランブル交差点を横断する歩行者全員が「歩きスマホ」だったら、という想定に基づいて、1500人がいっせいに歩行した場合のシミュレーション動画を公開した。
愛知工科大学の小塚一宏教授の研究結果などに基づくシミュレーションで、青信号が点灯している46秒の間に1500人が目的地に向かって最短距離を歩く。歩きスマホの場合、視野は通常歩行時の20分の1になるとし、対象物を認知するのは1.5メートルまで接近したときと設定した。 認知の際「左右によける」「立ち止まる」「そのまま進む」のいずれかの行動を取る。そして、衝突を回避できなかった場合は、「謝る」「スマホを落とす」「倒れる」の3パータンとして演算した。結果、衝突446件、転倒103件、スマホ落下21件となり、横断に成功したのは547人だけだった。 同社によると、「歩きスマホ」経験者の5人に1人が事故や怪我を経験。「スマートフォンの画面を見つめながらの歩行は、周囲への注意がおろそかになり、大変危険」と呼びかけており、啓発活動の一環として検証CG動画を制作した。