⚽元日本代表の伊東輝悦選手、引退を表明 「マイアミの奇跡」立役者 J最年長50歳、沼津で会見
サッカー元日本代表で、Jリーグ3部(J3)のアスルクラロ沼津に所属する現役最年長JリーガーのMF伊東輝悦選手(50)=静岡市清水区出身=が31日、沼津市内で記者会見し、今季限りでの現役引退を表明した。Jリーグ初年度の1993年からプレーを続けた“鉄人”は「50歳までプレーを続けられて幸せだった。サッカーに出会えて良かったし、やりきった」と晴れやかな表情で語った。 伊東選手は東海大一高(現東海大翔洋高)から清水エスパルスに入団し、18年間プレーした。96年アトランタ五輪のブラジル戦で決勝点を挙げ、日本が1―0で勝利した「マイアミの奇跡」の立役者となった。ヴァンフォーレ甲府、AC長野パルセイロ、ブラウブリッツ秋田を経て2017年に沼津に加入。22年に4試合に出場し、J3の最年長出場記録を更新した。 引退理由について「50歳(という年齢)も一つはある」と伊東選手。40歳を超えたタイミングで「50歳までプレーするのも面白いんじゃないか」との思いで続行したが、今夏は体がイメージ通りには動かず、体力的な限界を感じたという。今後については未定。 伊東選手は、子どもの頃は引っ込み思案だったが、サッカーをきっかけに多くの友人ができたとも振り返った。「運も良く、家族に支えてもらいながら自由にやれた。個人的にはもう言うことがない」と笑顔を見せた。
静岡新聞社