元宝塚俳優・瀬奈じゅんさん「産みたいのではなく、育てたい」本心に気づいたから我が子に会えました|STORY
2人分の育児ノート。
「息子は1人目だから大変だと思ったのか、とにかく必死でした。それに比べ娘は全然手がかからない(笑)」と見返しながら、ママの顔に戻る瀬奈さん。
「子どもを迎え、世界が変わりました。特別養子縁組は子どものための制度ですが、同時に親も幸せになれる制度だと感じています」。
生後5日の娘さんを迎えに行くときは、当時5歳だった息子さんも一緒だったそう。優しいお兄ちゃんらしい振舞いで、1歳半になる妹を可愛がる様子に癒されるそう。
著書『ちいさな大きなたからもの~特別養子縁組からはじまる家族のカタチ~』(方丈社)には、辛い不妊治療を乗り越えて、特別養子縁組で生後5日の息子さんを授かった瀬奈じゅんさんと千田真司さんご夫婦の、葛藤と喜びの日々が詳細に綴られています。
<編集後記> 特別養子縁組が特別なものではなく、普通になるために日本ではまだまだ認知度の低い特別養子縁組という制度。当たり前に知られるようにするためには、中学や高校の授業で取り上げたり、不妊治療を検討する際、医師から子どもを持つ選択肢の一つとして提示してもらえたりすると嬉しいと話していた瀬奈さん。とにかく知る機会を増やすことが、変わるための第一歩だと感じました。(ライター 篠原亜由美) 撮影/BOCO 取材/篠原亜由美 ヘア・メーク/武井優子 ※情報は2024年6月号掲載時のものです。