【MLB】13年ぶり地区優勝のフィリーズ トムソン監督と2026年まで契約延長 「ここが私の最終到達点だ」
日本時間10月16日、フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長はロブ・トムソン監督との契約を2026年まで延長したことを発表した。今季13年ぶりの地区優勝を果たし、ワールドチャンピオンの有力候補に挙げられていたフィリーズだが、地区シリーズでメッツの前に1勝3敗で敗退。しかし、トムソン監督への高い評価は変わっておらず、フィリーズは昨年12月に2025年まで延長した契約期間をさらに延ばすことで、トムソン監督への信頼を表現した。 熱戦が続くポストシーズンの日程・結果一覧 現在61歳のトムソンは2008年からヤンキースのジョー・ジラルディ監督のもとでベンチコーチを務めた。2017年シーズン限りでジラルディが退任すると、トムソンは後任の監督候補となったが、ヤンキースはアーロン・ブーンを次期監督に任命。トムソンはフィリーズへ移り、ゲーブ・キャプラー監督とジラルディ監督のもとでベンチコーチを務めた。その後、2022年6月にジラルディが解任され、ベンチコーチのトムソンが暫定監督に昇格。監督としての手腕が高く評価されて2022年シーズン終了後に正式な監督して2年契約を結び、現在に至っている。 トムソンは「ここは私が唯一いたいと思っている場所だ。そして、ここが私の最終到達点になるだろう」とフィリーズの監督としてキャリアを終える意向であることを表明。ドンブロウスキーは「3年連続でプレーオフに進むことのできるチームはほとんどない。彼はそれを成し遂げたんだ。彼の指導のもと、我々はとてもいいチームになった」とトムソンの手腕を高く評価し、コーチ陣も全員が留任する予定であることを明らかにした。 ドンブロウスキーはポストシーズンの早期敗退について「彼ら(=監督・コーチ陣)の責任とは言い難い。起こってしまったことについて、我々は全員が責任を共有している」とコメント。トムソンは「メッツは球界で最も勢いがあるチームだったと思うから、(負けたからといって)我々のチームの強さを過小評価してはいけないと思う。我々には本当にいい選手が揃っているし、短期決戦は全く予想のつかないものなんだ」とポストシーズンの難しさに言及するとともに、自軍の選手たちへの変わらぬ信頼を口にした。