台湾産コーヒーの品評会、生産者7軒が最高賞に 品質向上や海外PR狙う
(台北中央社)農業部(農業省)茶・飲料作物改良場(茶改場)は今月、台湾産コーヒーの品質向上や世界へのPRなどを狙い「第1回台湾コーヒー分類格付けコンテスト」を実施した。審査結果が23日までに発表され、2部門で延べ7軒の生産者が最高賞の特選に選ばれた。 茶改場は2023年、「台湾コーヒー分類格付け評価システム」(TCAGs)を開発。台湾独自の評価システムと完全な格付けシステムの確立、また格付けの認知度向上も目的に、今回のコンテストを開催した。コーヒーの実の精製方法別に、ウォッシュド(水洗式)とその他の2部門に分けて実施され、2部門合わせて9県市の生産者70軒から120件の応募があった。日本人を含む外国人審査員6人と台湾人審査員6人が、今月16日から18日にかけて審査した。 茶改場の劉千如副研究員は中央社の取材に応じ、最新の統計によれば23年の台湾産コーヒーの生産量は956トンで、輸入品(4万トン余り)と比べるとごくわずかだと説明。一方で台湾産コーヒーにはフルーティーな風味が多様だという抜きんでた特徴があり、輸入コーヒーは追いつけない部分だとし、このことからも国際的なコンテストで度々優れた成績を収めていると話した。 劉さんによれば、授賞式は11月15~18日に台北市の台北南港展覧館1館で行われる台湾国際コーヒー展で実施する。受賞した生産者の一部は同展でブースを出し、試飲や販売などを行うという。 (楊淑閔/編集:田中宏樹)