【MotoGP】バニャイヤ、タイトル争い敗北から学び「クラッシュよりも4位や5位の方が良いこともある」
2024年にMotoGPでの3連覇を目指しながらもライバルに敗れてランキング2位に終わったドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤは、来年に向けより一貫性を高めていかなければと語った。 【MotoGPメーカーランキング】ホンダ、ドゥカティに10倍近い差 バニャイヤは今年、全20戦のMotoGPにおいて11勝という記録的な勝利数を達成するなど、ディフェンディングチャンピオンに恥じない速さを示した。しかし結果的にはタイトル防衛に失敗……ミスによる失点が大きく彼のシーズンに影響を及ぼすことになった。 今シーズン、バニャイヤは8回ノーポイントを記録。バニャイヤはタイトル奪還に向けて一貫性の改善が必須であり、さらに時にはクラッシュを避けるために譲ることも必要だと学んだという。 「(2024年には)とても満足できるし、とてもハッピーだ。でも来年に向けて僕らはいくつかの部分で改善しなくちゃならない」 バニャイヤはそう語る。 「いくつかのシチュエーションについてより理解しないといけないんだ。僕は他のライダーと絡んで3回(転倒)、そしてバイクに問題があったときもあった。来年に向けて改善していくために努力するつもりだ」 「僕は決して諦めないライダーなんだ。でも時にはもっとよく考えて、クラッシュするよりも4位や5位でフィニッシュするほうが良いこともある。それが学びになっていると思う」 「3レース全てで最大限の努力をしたけれど、それでは十分ではなかった。ホルヘは今シーズン、時には勝利よりも2位でフィニッシュすることが良いこともあるんだと学んでいたんだ」 「彼は素晴らしい仕事をした。タイトルに値するよ」 バニャイヤはポルトガルGPではマルク・マルケス(グレシーニ)と接触、転倒し、スペインGPスプリントではマルコ・ベッツェッキ(VR46)とブラッド・ビンダー(KTM)に挟まれるような形になりクラッシュ、アラゴンGPではアレックス・マルケス(グレシーニ)との争いの中で接触し転倒している。 バニャイヤはこうしたクラッシュの例は彼に全ての責任があるわけではないが、コース上でのアプローチを変更して、不測の事態を避けることができたものだったと振り返っている。 「まず僕は状況をより理解することから始めなくてはならない」 「3回のノーポイントは奇妙な状況で起きているんだ。ポルティマオでのマルクとのクラッシュ、ヘレスでのブラッドとの件、そしてアラゴンでのアレックス・マルケスとのやつだ」 「この3例で、僕が他のライダーに追い抜かれたのは事実だけど、その全てが(クラッシュは)避けられたシチュエーションだった」 「マルクとの例は、彼がより速かったから、僕は待機して一線を越えないようにしたほうが良かったかもしれない。今だからそう言っているけど、レースしている時はできるだけ前に行きたいとだけ思っていた。でも来年に向けては、その点を改善していけると思う」 「アレックスとのレースは僕のほうが明らかに、コンマ4秒ほどは速かった。彼はワイドに膨らんでしまっていたから、『ヨシ、今だ』と思ったんだけど、彼に接触されて転倒してしまった」 「ブラッドとの事例も一緒だ。僕はこのミスから学ぶ必要がある」
Rachit Thukral