「親の死に目に会えないと思いなさい」15歳でデビューした池上季実子、 “芸能の大先輩”の祖父から学んだこととは?
フリーアナウンサーの唐橋ユミがパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「NOEVIR Color of Life」(毎週土曜9:00~9:30)。“生きること、輝くこと、そして人生を楽しむこと”をテーマにした、トークと音楽が満載のプログラムです。各界を代表して活躍する女性ゲストが、自らの言葉でメッセージを伝えます。 6月のマンスリーゲストは俳優・池上季実子さん。この記事では、祖父・八代目坂東三津五郎さんの教えについて語ったパートの模様を紹介します。
1959年生まれ、アメリカ・ニューヨーク出身の池上さん。3歳で帰国し、小学校卒業まで京都に住んだのち東京へ。歌舞伎俳優の八代目坂東三津五郎を祖父に持ち、従兄の坂東八十助(後の十代目三津五郎)の勧めで役者の道を歩みます。1974年にNHKのドラマ「まぼろしのペンフレンド」でデビュー。以降、NHK大河ドラマ「草燃える」、映画「華の乱」、テレビドラマ「熱中時代」(日本テレビ系)、「男女7人夏物語」(TBS系)などで注目を集め、現在もドラマ、舞台、映画などで活躍しています。
◆祖父・八代目坂東三津五郎から学んだこと
唐橋:お祖父様の八代目坂東三津五郎さんからは、とてもかわいがってもらったそうですね。お祖父様から学んだことも多かったですか? 池上:そうですね。いろんなことを吸収させてもらったと思います。祖父からは「こうしなさい」「これを覚えなさい」みたいなことは一切なくて。古美術屋さんに一緒に行くと「季実子、これは何だと思う?」などと、いろいろ教えてくれました。最初のうちは値段がわからなかったのですが、何回も行くようになってだんだんと当たってくるようになり、そうすると向こうも面白がっていろいろと出してくれましたね。 あと、祖父はホテルの朝ごはんが好きでした。日曜の朝になると、私と弟を朝の5時ぐらいに起こしに来て、都ホテルに連れて行ってくれました。60年ぐらい前なので、パンケーキとかオートミールとかがめずらしいわけですよ。それを3人で食べていましたね。