米自動車ディーラー混乱させたハッカー集団、ソフト会社に身代金要求
(ブルームバーグ): 北米の自動車ディーラー数千社にソフトウエアを提供しているCDKグローバルがサイバー攻撃を受けた問題で、犯行に及んだと主張するグループが身代金として数千万ドルを要求していることが、事情に詳しい関係者の話で分かった。
全米自動車ディーラー再び混乱、ソフト会社に2度目サイバー攻撃 (1)
関係者が情報の非公開を理由に匿名で語ったによれば、CDKは身代金の支払いを計画している。このハッカー集団は東欧に拠点があると考えられるという。協議は流動的であり、状況は変わる可能性がある。
CDKにコメントを何回も求めたが、21日に返答はなかった。
同社がハッカー攻撃に気付き19日にシステムを停止して以来、CDKが顧客とみなす約1万5000の自動車ディーラーの多くで混乱が起きた。CDKの主力製品で「ディーラー管理システム(DMS)」と呼ばれるソフトウエアツールは、ディーラーの日常業務をほぼ全面的に支えている。
CDKは19日に一部サービスを数時間復旧させたが、2度目のサイバー攻撃を受けてサービス停止を余儀なくされた。20日にはディーラーに対し、システムは数日間、利用できない可能性が高いと警告した。
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原題:CDK Hackers Want Millions in Ransom to End Car Dealership Outage(抜粋)
--取材協力:Charles Gorrivan.
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Craig Trudell