ウクライナ、部隊に朝鮮語表現集 戦闘の前線に「武器を捨てろ」
【キーウ共同】ウクライナ軍がロシアに派遣された北朝鮮兵と戦闘の前線で相対した際に備え、朝鮮語の表現集を部隊に配布したことが分かった。共同通信が28日までに一部を入手した。「武器を捨てろ」「手を上げろ」などと投降を命じるかけ声をはじめ、「家族が待っている」「命は保証する」と決断に迷う兵士への説得の言葉も明記された。 表現集は伝える内容のハングル表記の横に、ウクライナ語の文字で発音方法を記している。「負傷しているか」「どのルートから来たのか」「考える時間を2分与える」などと実践的な表現が並び、「本当のことを言え」「反抗するな」と厳しい対応も想定する。 「ロシアはおまえのことを気にしていない」「金正恩(朝鮮労働党総書記)はおまえに不満だ」などと洗脳から目覚めさせようとするフレーズも用意した。 ウクライナ軍筋によると、ロシアに送られた北朝鮮軍部隊は歩兵や砲兵、工兵が主力。米紙は徴兵から間もない10代から20代前半の兵士が含まれるとの見方を報じている。