東海 今季最強の寒波襲来 岐阜県は警報級大雪の恐れ 名古屋など平野部でも積雪か
大雪警報発表基準
岐阜県飛騨地方や美濃地方では、今夜から明日24日に大雪警報が発表される可能性が高くなっています。その他の地域は、雪の降り方が予想より強まった場合に大雪警報発表の可能性があります。 記憶に新しいですが、名古屋市では、昨シーズン2022年12月24日に最大10センチの積雪を観測し、大雪警報が発表されました。 25日(木)にかけて、普段あまり雪が積もらない地域で積雪や大雪の恐れがあります。自分の住んでいる地域の基準を確認しておくと安心です。最新の降雪情報は、雪雲・雨雲レーダーで確認するようにしましょう。
ノーマルタイヤの危険性
雪道をノーマルタイヤで走行すると、タイヤが低温で固くなって吸着性が失われ、路面を摩擦で捉えることができなくなります。このため「滑る」「止まらない」「曲がらない」と、自動車が本来確保しなければならない動きが制御できなくなり、スリップ事故や渋滞の原因につながってしまいます。 雪道を時速40kmで走った場合、ブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの距離は、ノーマルタイヤでは冬用タイヤの約1.7倍にもなるという走行実験結果もあります。 雪道でのノーマルタイヤは、とても危険ですので、冬用タイヤやチェーンを必ず装着するようにしてください。雪や雨が降ったあとの路面は凍結していることもあります。一見、路面に雪がないように見えても車の運転には十分な注意が必要です。
週間天気
26日(金)には雪のピークは過ぎるでしょう。ただ、降り方は弱まりますが、26日(金)から27日(土)も、岐阜県山間部を中心に雪の残る所がありそうです。引き続き、屋根からの落雪やなだれに注意してください。その他の地域は、おおむね晴れの天気が続き、次第に寒さは和らぐ見込みです。28日(日)は、岐阜県山間部で広く日差しが戻り、ホッとできそうですが、29日(月)は再び雪となるでしょう。
日本気象協会 中部支社 竹下 のぞみ