いじめられ『世界に一つだけの花』を聞き涙した少年時代。當間ローズが語る“バチェロレッテ”のその後
婚活サバイバル番組『バチェロレッテ・ジャパン』シーズン1に出演し、鍛えあげられた肉体と甘いマスクで大ブレークした“ラテン系の貴公子”當間ローズさん。モデル、歌手、華道家とマルチに活躍し、8月には配信シングル「涙~世界のどこかで瞬間(いま)~」を日本語とポルトガル語で同時リリースしました。 【画像】華道家として「ロスフラワー」の問題にも取り組む當間ローズさん 取材当日バラの花を持って登場した當間ローズさんに、歌への想いや人生で大事にしていることを聞きました。
『世界に一つだけの花』を聞いて涙を流した少年時代
當間ローズさん(以下、ローズ) 今日は取材、よろしくお願いします。これ、よかったらどうぞ(と、持参した深紅のバラの花を取材陣の女性たちにひとりひとり手渡してくれる當間ローズさん)。 ――えっ、バラいただけるんですか…? (震えながら受け取る)。感動です、ありがとうございます。 ローズ 喜んでいただけて、僕も嬉しいです。僕、仕事でもプライベートでも、人とお会いする時はバラの花をお渡しするようにしているんです。お花を差し上げて嫌がられることはまずないので、今日もみなさんに喜んでいただけるかな……と。 このバラは、実は規格外のため市場に出回らない「ロスフラワー」です。僕は、小さかったり曲がっていたりして売り物にならず、廃棄されてしまう運命だった花たちを子供たちに贈る活動も続けていて、今日もそのロスフラワーをお持ちしました。でもすごく綺麗だと思いませんか? ――廃棄するなんてもったいないくらい綺麗ですね。ローズさんはなぜこのロスフラワーに興味をお持ちになったのですか? ローズ 僕がずっとやらせてもらっているラジオ番組で、花農家さんの取材をしたことがあって。標準の規格から少し外れてしまうだけで「規格外」として売り場に並べてもらえず、廃棄処分される花たちがあることを知ったのがきっかけです。かつての自分と重なりすごく心が痛みました。 僕は5歳で日本に来たのですが、日本語が話せないことと、外見が違うことですごくいじめられたんです。そんな自分と境遇が重なって見えて、なんとかできないかと考えたことが、ロスフラワーを救う活動を始めたきっかけとなりました。 僕はいま、華道家としても仕事をさせてもらっていますが、生け花では曲がったり、クセのある花や枝は、すごくいいアクセントになります。だから、「規格外」と言われている花たちにも、絶対に輝ける場所がある。そんな想いで、ロスフラワーを使ったアレンジメントの制作や、ロスフラワーを子どもたちに贈る活動もしています。 ――素敵な活動ですね。 ローズ ありがとうございます。僕がロスフラワーを救う活動をしているのは、来日して間もない頃にテレビで見ていたSMAPさんの『世界に一つだけの花』の影響が大きいかもしれません。 みんな同じ「花」で、どれもみんな綺麗。だけど、当時「違う」というだけで“選ばれなかった”僕は、「どうして同じ“花”なのに、人は選ぶんだろう。どうして自分は選ばれないだろう」と考えてしまって、歌を聞いて泣いてしまったんです。