NHK『ジャニー喜多川』特集“ラストの声明”が波紋 「報道局の本気をみた」「なんの茶番劇?」賛否飛び交う
NHKは20日、ドキュメンタリー番組「NHKスペシャル」で、故・ジャニー喜多川さんに焦点をあてた「ジャニー喜多川”アイドル帝国”の実像」を放送した。ラストの声明が波紋を広げている。 ◆ハンカチで涙をぬぐう藤島ジュリー景子前社長【写真複数】 番組は1時間の特集。ジャニー喜多川さんの幼少期を知る、米・ロサンゼルスの友人が当時の様子を話したり、性加害を受けた被害者遺族が、謝罪を求めて怒りをあらわにするシーンもあった。 賛否を呼んだのは、番組の最後に明示された「NHKのコメント」とされた約160字の文章だ。 今月16日に、NHKが旧ジャニーズ事務所「STARTO ENTERTAINMENT」の所属タレントの出演依頼を可能にすると発表したことを前置きしつつ、この文章では「この問題はこれで終わったと考えていません。NHKも当時の認識や対応が十分ではなくメディアの責任を果たせなかったと自省しています」などと報道の立場から自戒。「新しい事実が出て来た場合の検証は報道・番組を通じて行い公共放送としての役割を果たしていきたい」と表明するなどした。 ネット上ではこの文章が物議を醸した。番組の内容を評価し「NHK内の報道部(社会部)VS制作部の対立構図が明確に浮かび上がるラスト」「よくここまで取材し放送してくれた」「NHK内部の報道局の本気を観た」という支持する声が上がった一方で、「えっ!?最後これかい!」「なんの茶番劇ですか?被害者を愚弄(ぐろう)するのもいい加減にしてもらいたい」「他人事みたいな文言」「結局オチがこれって」「ひでぇ番組」と失望を隠せない声まで、反応がきっぱり二分。放送から数日経った後も、賛否が飛び交っている。
中日スポーツ