JAL、着陸直前の揺れでCA 4人負傷 メルボルン発成田行きJL774便
4月1日午後3時30分ごろ、成田空港まで南東約150キロの上空で、日本航空(JAL/JL、9201)のメルボルン発成田行きJL774便(ボーイング787-8型機、登録記号JA843J)が突然大きな揺れに遭遇し、客室乗務員4人が負傷した。うち1人の骨折が判明したことから、国土交通省航空局(JCAB)は2日、「航空事故」に認定した。残り3人も捻挫(ねんざ)と診断された。 【写真】JAL 787-8 JA843Jの機内 JL774便は乗客146人(幼児1人含む)と乗員11人(パイロット3人、客室乗務員8人)の計157人を乗せ、メルボルンを定刻の現地時間1日午前8時20分に出発。機体が突然大きく揺れたのは1日午後3時30分ごろで、成田空港まで南東約150キロ地点の高度約1万7000フィート(約5180メートル)を降下中、シートベルトサイン点灯直後に客室乗務員が着陸前の安全確認業務中に発生した。 負傷した客室乗務員4人のうち、1人が右足首をひねり、到着後に病院で診察を受けたところ、レントゲン検査で「右下腿(脛骨、腓骨)の骨折」と診断された。 「航空事故」とは、航空法第76条に定められている「航空機の墜落、衝突又は火災」「航空機による人の死傷又は物件の損壊」「航空機内にある者の死亡(自然死等を除く)又は行方不明」「航行中の航空機の損傷」を指し、骨折などのけが人が出た際も認定される。また、航空事故につながりかねない事態は「重大インシデント」になる。
Tadayuki YOSHIKAWA