「ちょっといいか」新大関・大の里が師匠から呼び出されて受けた「大関の訓示」とは? 2度目の優勝の夜、恩師にかけた“ある依頼”の電話
2度目の優勝の夜、恩師にかけた依頼の電話
秋場所14日目の夜だった。大の里は大関豊昇龍を一方的に押し出し、13勝1敗で2度目の優勝を決めると同時に大関昇進を手中に収めた。午後7時頃、恩師に電話をかけた。「おかげさまで優勝できました」と報告した後、昇進した場合との前置きをした上で「伝達式での口上の言葉を考えてもらっていいでしょうか」と告げた。新潟県立海洋高校の相撲部監督として中学時代から6年間指導した教え子から唐突な依頼を受けた村山智明(45)は「そういうことは親方たちが考えるだろう」と戸惑いながら答えた。そのまま返答を保留したのは千秋楽まで気を抜かずに集中してほしいという願いからでもあった。村山は一昨年4月に海洋高校から新潟県観光文化スポーツ部スポーツ課に異動したが、立場が変わっても距離が離れても、思う気持ちは往時のままだ。 初めての出会いは小学4年の頃で、中村泰輝少年が石川県から練習に参加した時だった。当時は北信越ブロック大会で勝ったり負けたり。ただ相撲の素質以上に光るものがあった。村山は述懐する。
(「NumberPREMIER Ex」田井弘幸 = 文)
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