【厳選】常連になりたい三ツ星居酒屋4軒 この酒の肴はハイクオリティー過ぎる!
旬材の刺身、旨い魚が盃を進める!『さかなやなかにし』@板橋
十中八九のお客さんが選ぶという刺身が旨い。ご主人の中西さんは元魚市場の仲買人で、今も毎日豊洲に足を運び、日替わりで13種類くらい提供する。 「安いものに逃げず、ちゃんと脂ののった、おいしいタイミングで使いたい」の言葉通り、ホッキ貝は甘く、ツブ貝は肝まで旨い。活け物屋で仕入れたひげ剃り鯛がまた……。 刺身盛り合わせ1700円 肉は使わず、野菜も仕入れにこだわって、週一で仕入れ先が営む店でご飯を食べて確かめている。で、そんな素材のよさを楽しむための料理を邪魔しない日本酒がいい。 セレクト担当の上鈴木さんとともに蔵元にも足を運び、「酒好きのお客さんも驚かせたい」とまだ有名でない蔵も押さえているのがお茶目。ひとりでこっそり飲みたいぞ。 [住所]東京都北区滝野川6-82-1 [電話]03-6324-5585 [営業時間]18時~23時、土・日:17時~23時 [休日]月・祝 [交通]JR埼京線板橋駅東口から徒歩5分
淡くも食べ進むほどに旨い料理で一献『淡路町三むら』@淡路町
和食は引き算の料理と言われる。味をのせるのではなく、食材を引き立てるように味のバランスを整える。 たとえばこちらの「鮎の焼きびたし」。水と塩、薄口醤油だけを使った鮎ダシに鮎が浮かぶ。淡い。だけどしっかりと鮎の香りと味わいが伝わってくる。旨いなあ。 鮎の焼きびたし1480円 「とうもろこしのすり流し」に使うのも昆布ダシと塩のみ。なのに甘い。軸から煮出すというとうもろこしの自然な甘み。味覚がリセットされる感じだ。しかも価格は良心的。 「うちがきっかけで、いろんな和食の店へ行っていただけたら」とも語る店主の三村さん。 カウンター7席の落ち着いた空間。旨い酒も揃っている。〆には目の前で削ったカツオ節がのる、炊き立ての土鍋ご飯も捨てがたい。 [住所]東京都千代田区神田司町2-2-8マガザン神田ll3階 [電話]080-3023-6298 [営業時間]18時~22時 [休日]不定休 [交通]地下鉄丸ノ内線淡路町駅A2出口から徒歩4分 撮影/浅沼ノア(宵のま)、鵜澤昭彦(襤褸、なかにし、三むら)、取材/肥田木奈々(宵のま、襤褸)、池田一郎(なかにし、三むら) ※2024年10月号発売時点の情報です。 …つづく「東京・千葉の「貝のうまい専門居酒屋」ベスト5店…街歩き《高円寺・上野・恵比寿・神田・九十九里》で覆面大調査」では、本場・九十九里から都内、焼きハマから居酒屋と貝の名店を覆面調査隊が実食レポートしています。