中村橋之助、尾上松也&中村米吉らからの“バトン”持参で決意「不安さえも楽しみな気持ちに」 『新春浅草歌舞伎』新たな顔ぶれに
『新春浅草歌舞伎』の取材会が11日、都内で行われ、中村橋之助、中村鷹之資、中村莟玉、中村玉太郎、市川染五郎、尾上左近、中村鶴松が出席。鷹之資が前回の出演で“一区切り”となった尾上松也からのバトンを持参し、決意を語った。 【動画】中村芝翫の長男・橋之助、尾上松也からの“バトン”に本音ぶっちゃけ「松也兄さんからのバトンが…」 前回(2024年1月)の公演では、松也、中村歌昇、坂東巳之助、坂東新悟、中村種之助、中村米吉、中村隼人の出演が“一区切り”となった。 バトンを引き継ぎ、7人の中央に立った橋之助は「この度、この7人で令和7年度『新春浅草歌舞伎』ひと月開けさせていただくことになりました」と改めて報告。「一番上の立場として座頭を初めて務めさせていただきますが、僕ひとりが座頭ということではなく、ここにいる7人が全員座頭で全員同じ思いをもって、熱くあつく同じ方向を向いて走り抜けられる、一致団結できる思いをもって舞台を務める公演、お客さまのあしたの活力となるようなパワーあふれる公演にしたいと思っています」と誓った。 そして、橋之助は持参したバトンを掲げて「松也お兄さんの前の世代から松也兄さんの代にバトンが渡され、今年の千穐楽に米吉のお兄さんから僕と莟玉くんに託されたバトンでございます」と説明。「このバトンをもっともっと重いバトンにできるように僕たちの代も一生懸命務めさせていただきます。まだまだ勉強中の我々でございますが、体当たりで務める覚悟でございます。お楽しみにと言えるように、けいこをしてまいります」とグッと前のめりになり、気合十分。「不安はありますが、不安さえも楽しみな気持ちに変えていきたい」と意気込んだ。 同公演は、歌舞伎の次代を担う役者によって、東京・浅草で“若手の登竜門”として40年以上にわたり、開催されてきた。新型コロナウイルスの影響で2020年から22年の間は開催が見送られていたが、23年に3年ぶりの復活を果たした。今回は、25年1月2日から26日まで浅草公会堂で行われる。 会見には、松竹取締役副社長・山根成之氏も出席した。