受験に向けて親もラストスパート!「大学受験」にかかる費用はどのくらい?
大学受験では、本命の大学以外に、いくつか受験するケースもあるでしょう。そのとき気になることは、受験にかかる費用です。受験料のほかにも、試験会場が遠方の場合は、高額な交通費や宿泊費がかかるかもしれません。 そこで今回は、大学受験にかかる費用を解説します。これから受験を迎えるご家庭は、ぜひ参考にしてください。
大学受験にかかる費用
大学受験にかかる費用には、どのようなものがあるのかを見てみましょう。なお今回は、受験勉強のための塾や高等学校にかかる費用は含みません。 ●「大学入学共通テスト」の受験料 ●二次試験の受験料 ●試験会場までの交通費 ●宿泊代(試験会場が遠方の場合) ●大学への納付金 ●入学しなかった学校への納付金 日本政策金融公庫の「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」によると、入学費用(学校納付金・受験費用・入学しなかった学校への納付金)の平均は、以下の通りです。 ●国公立大学:67万2000円 ●私立大学文系:81万8000円 ●私立大学理系:88万8000円 それぞれの費用について、詳しく解説します。 ■受験料 大学受験の一般入試では、大学入学共通テストと、大学で実施される二次試験の2つを受ける必要があります。大学入学共通テストの受験料は、科目数によって異なり、以下の通りです。 ●3教科以上受験 1万8000円 ●2教科以下受験 1万2000円 さらに、大学入学共通テストの成績開示を希望する場合は、手数料として800円が必要です。 二次試験は、国公立の大学は約1万7000円、私立の大学は約3万~3万5000円、医学部などは4万~6万円ほどかかるとされています。二次試験の費用は、大学や受験方式によって変わるため、事前に確認しておくと安心でしょう。 ■交通費・宿泊費 試験会場まで公共交通機関を使用する場合には、交通費がかかります。 遠方の大学を希望する場合には、飛行機や新幹線といった交通機関を利用することもあるでしょう。場合によっては、ホテルに泊まるケースもあるかもしれません。複数の大学を受験する場合、受験が終わるまで、数週間ほど宿泊する可能性もあります。 例として、博多から東京の大学を受験(2週間滞在)すると仮定します。 新幹線を使った場合片道約2万2000円かかるとすると、往復約4万4000円です。宿泊先のホテルが1泊1万円かかった場合、2週間で13万円(13泊14日)かかります。交通費と宿泊費で、約17万4000円となります。 ただし、時期によっても交通費や宿泊費は異なりますので、あくまでも目安として参考にしてください。 なお試験の時期が近づくと、ホテルの料金が高騰したり、予約が取りにくかったりする可能性があるため、早めに予約しましょう。 ■大学への納付金 大学に合格した場合、入学した年にまとまったお金を納付する必要があります。内訳としては、入学金や授業料、設備管理費などです。 さらに、複数の大学を併願して合格した場合は、入学しない大学にも納付金を支払わなければなりません。これは、第1志望の大学の合否が決まるまでの間、入学資格を保持しておくためです。 日本政策金融公庫の「令和3年度 教育費負担の実態調査結果」によると、大学への平均納付金は、表1の通りです。 表1