オリックス・岸田監督 待望の長距離砲加入に「ウチの活性化にもなる」ジョーダン・ディアス獲得発表
オリックスは9日、前アスレチックス傘下3Aのジョーダン・ディアス内野手(24)を獲得したことを発表した。単年契約とみられ、年俸は8000万円(推定)。背番号は「54」に決まった。 覇権奪回を目指すチームに、待望の長距離砲が加わった。22年にアスレチックスでメジャーデビュー。23年は5月9日のヤンキース戦で3打席連続本塁打を記録するなど、出場90試合で10本塁打を記録した。昨季はアスレチックス傘下3Aで102試合に出場し、打率・301、22本塁打、85打点。23年の第5回WBCにコロンビア代表の一員として出場した右の強打者だ。 岸田監督は獲得の一報に、胸を弾ませた。「一発が期待できて、アベレージも残してくれたらと思えるようなタイプ。アグレッシブな感じで、ウチの活性化にもなる」。一塁、あるいはDHでの出場がメインとなりそうで「(主軸としての)力は十分にあるんじゃないですか。期待はしていますけどね」と、打線の中心を任せたい思いを口にした。昨季はリーグ5位のチーム71本塁打で、2桁本塁打に到達した選手は15本のセデーニョ(西武に移籍)と11本の杉本のみ。球団の外国人としては18年のロメロ(25本)以来となる20発以上はもちろん、14年のペーニャ(32本)以来11年ぶりの30本超えへ、期待は高まる。 就労ビザを取得次第来日する予定で、チームへの合流は春季キャンプ開始後になる見込み。若きカリビアン砲が、岸田オリックスの命運を握る。(阪井 日向) ◇ジョーダン・ディアス 2000年8月13日生まれ、コロンビア出身の24歳。16年にアマチュア・FAでアスレチックスと契約。22年9月18日のアストロズ戦でメジャーデビュー。メジャー出場は23年が最後で、通算105試合で打率.227、10本塁打、28打点。24年は3Aで102試合に出場し打率.301、22本塁打、85打点。守備は二塁、三塁が中心。23年WBCコロンビア代表。1メートル78、95キロ。右投げ右打ち。 【福良GM助っ人野手獲得へ今後も調査継続】福良淳一GMは、ディアス獲得について「速い真っすぐを打てて、反対方向にも長打が打てる選手。(強みは)初球から振れるというところ」と説明した。今後もさらなる助っ人野手の獲得に向けて調査を継続する方針を口にし、「仕方ないですよね。契約とかの問題もあるし、細かいところもある」と獲得決定がキャンプイン後にずれ込むことも覚悟。加入2年目のペルドモの来日が、2月中旬以降になることも明かした。