「国家に関わる捜査だから誰にも言うな」警察官や検事かたる男にだまされ…80代女性が1670万円の特殊詐欺被害
新潟市西区に住む80代女性が、警視庁の警察官や東京地検の検事を名乗る男らから「あなたの口座が犯罪に使われている」など言われ、およそ1670万円の特殊詐欺被害にあっていたことがわかりました。 警察によりますと11月18日、80代女性の自宅の固定電話に、実在する通信事業者の担当を名乗る男や警視庁の警察官、さらに東京地検の検事を名乗る男から次々と電話がありました。 そして「あなたの口座が犯罪に使われている」「口座のお金が犯罪収益になる可能性があるので、現金を預かって捜査したい」「インターネットバンキングはあるか。作り方はこちらで指示する」などと言われました。 女性は言われるがまま、インターネットバンキングの口座を開設するなどし、12月4日までの間に複数回にわたり、合計およそ1670万円を送金してだまし取られたということです。 金融機関側から警察に「女性の口座から不審な送金がある」と情報提供があり、女性に確認したところ、詐欺の被害にあっていたことがわかりました。 女性は警察官や検事を名乗る男らから「国家に関わる捜査だから誰にも言うな」「ほかの警察から確認されても話すな」などと言われていたということです。 警察は「電話でお金に関わる話が出たら、詐欺を疑ってほしい」と話すほか、「警察が電話口で口座番号や暗証番号を聞くことはない」として注意を呼び掛けています。 同様に警察官や検察などを名乗る男にだまされてしまう特殊詐欺事件が新潟県内で相次いでいることから、警察は「少しでも不安なことがあれば、身近な人や家族、交番、警察署などに相談してほしい」としています。
新潟放送