岐阜駅隣に「高島屋」特設会場、初日大混雑 3時間待ちも、お歳暮・おせち注文順調に
岐阜高島屋が7月末に閉店したことを受け、ジェイアール名古屋高島屋(名古屋市)は15日、JR岐阜駅に隣接する岐阜シティ・タワー43(岐阜市橋本町)の2階に、お歳暮やおせちの注文予約を受け付ける特設会場を開設した。初日は高齢者を中心に大勢の人が足を運び、大混雑だった。 「えー、今から3時間待ちなの?」。午前10時半ごろ、従業員から待ち時間の見通しを聞くと、客は一様に驚いた様子で、諦める人の姿もあった。 同社によると、受注カウンターは9カ所設置。営業開始の午前10時には50人が並び、順番待ちの人数がどんどん増えた。広報担当者は「14日に開設した愛知県岡崎市でも混雑したが、きょうは想定以上。あす以降は落ち着くと思いますが…」と話した。別の広報担当者は「きょうは名古屋に足を運んだ方が早いかもしれません」と恐縮しきりだった。 特設会場は、岐阜高島屋10階催事場で開催していた時と比べ、お歳暮商品も飛騨牛やハムなどご当地品や売れ筋に絞ってこぢんまりしたが、事前にカタログを見て商品を決めている顧客も多く、受注は順調に進んでいた。岐阜市の主婦(75)からは「名古屋高島屋でお歳暮を注文していたので、近くなって助かる」といった声も聞かれた。 期間は12月8日まで毎日午前10時~午後6時。受注状況を見て、来年のお中元などでも特設会場を設けるか検討する。同社は「岐阜のお客さまとの接点を大切にしていきたい」としている。
岐阜新聞社